児童に命の大切さを伝える大河内祥晴さん=岐阜市長良真生町、長良東小学校

 岐阜市長良真生町の長良東小学校は25日、1994年にいじめが原因の自殺で次男を亡くした大河内祥晴さん(74)=愛知県西尾市=を招き、児童に命の大切さを伝える講演会を開いた。2019年7月3日に岐阜市立中学3年の男子生徒=当時(14)=がいじめを苦に自殺してからもうすぐ2年。6年生約100人が聴講し、友達の存在や思いやりの大切さを学んだ。

 市は昨年から7月3日前後をいじめ防止の強化週間とし、各学校で啓発活動に取り組む。今年の強化週間は6月28日から始まるが、同校は先行して取り組みを始めた。

 いじめに悩む全国の子供たちの相談に手紙や電話で応じている大河内さんは、「自分が死んでも悲しむ人はいないと考えている子供もいる」などと、相談事例を紹介。いじめをなくすために「いじめられている子供は人にいじめを話さない。涙を流したり、不安な顔の友達を見たら、声を掛けてほしい」と呼び掛けた。また「どこからがいじめになるのか、いじめる側には分からない。自分が嫌なことは人にはしないでほしい」とも語った。

 参加した6年生(11)は「一人の命はかけがえのないもの。いじめの傍観者にならず、命についてもっと考えたい」と話した。