集団接種会場でワクチン接種を受けるブラジル人女性=27日午後、美濃加茂市西町、市西体育館

 岐阜県美濃加茂市は27日、42~46歳の外国人市民を対象とした新型コロナウイルスワクチンの優先接種を開始した。第4波では外国人市民の感染率が高かったことから、感染拡大を防ぐ対策として実施した。

 市によると、4月1日~6月12日は市内感染者の約6割を外国人が占めた。県は優先的な接種の対象に教職員や保育士らと共に「外国人県民」を挙げていることから、市は地域医療の逼迫(ひっぱく)した状況を改善するため、高齢者用の余剰ワクチンを活用して踏み切った。

 優先接種の対象者は、外国人市民の感染状況を分析し、感染率の高さが目立った42~46歳に絞った。約440人に案内を郵送し、約6割に当たる約270人から接種の申請があった。

 集団接種会場の同市西町の市西体育館では27日、ブラジル人やフィリピン人ら外国籍の約200人に接種した。会場にはポルトガル語や英語が堪能な職員ら計12人を配置。意思疎通の不安の解消に努めた。

 3人の子の母親で同市蜂屋町のブラジル人派遣社員(44)は、マスクのほかウイルス除去グッズを身に着けて接種に臨んだ。「日本語があまりできないので、通訳がいて安心した。接種後もマスクをし密集を避けるなど感染対策は続ける」と話した。

 市内のアメリカ人僧侶(42)は「外国人でも40代の接種時期は遅いと思っていたので、接種できて運が良かった。待っている方には申し訳ない」と話した。

 市は会場で、2言語で「接種後も外出時は必ずマスクを着用するなど気を緩めず、感染対策を続けて」と呼び掛けるチラシを配布し、対策の継続を促した。