国税庁が1日公表した2021年分の路線価(1月1日時点)で、岐阜県内の標準宅地の平均変動率は前年比1・4%マイナスとなり、0・6%マイナスだった前年から下落幅が拡大した。下落は現行の計算方式に変更した10年から12年連続。県内7税務署で最高路線価が上昇した署はなかった。インバウンド(訪日外国人客)が激減した高山が大きく下落するなど、新型コロナウイルスの影響が表れた。
グーグル検索で岐阜新聞デジタルを優先表示!便利機能で岐阜のニュースをチェック7税務署管内の最高路線価はいずれも前年と同じ地点。前年は上昇率が10・0%だった高山の「高山市上三之町(上三之町下三之町線通り)」は12・7%マイナスと急落した。関の「郡上市八幡町新町(新町商店街通り)」は3・4%マイナス。岐阜北、岐阜南、大垣、多治見、中津川は横ばいだった。
最高は岐阜北の「岐阜市吉野町5丁目(岐阜停車場線通り)」の1平方メートル当たり47万円で、16年連続でトップだった。
県地価公示代表幹事の不動産鑑定士、小池育生さんはコロナ禍の影響に触れ「観光、飲食の特定の商業地域でリーマン・ショックをはるかに超えるダメージがあった」と指摘。「高山はコロナ後を見据えたホテル新設の計画もあり、緩やかな回復が予想される。ただ、インバウンドが戻り完全回復と言える状況になるには2、3年かかるだろう」と見通した。
名古屋国税局管内の標準宅地の平均変動率は他に、愛知が1・1%減、三重が1・2%減、静岡が1・6%減だった。










