中盤、追加点を重ねる岐阜高校のメンバーら=岐阜市長良福光、長良川球場
柴橋正直岐阜市長が投手、古田肇知事が打者を務めた始球式=同

 日本最古の高校野球部とされる岐阜高校(岐阜市大縄場)と青山学院高等部(東京都)の記念試合が21日、岐阜市長良福光の長良川球場で行われた。岐阜高校の学校創立150周年事業の一環で、約140年の伝統がある両部が白熱した試合を繰り広げた。

 岐阜高校野球部は1884年創部で、青山学院高等部野球部は1883年に活動していた記録が残っている。岐阜高校は甲子園に春夏合わせて6回の出場があり、最高成績は1949年夏の準優勝。青山学院高等部は夏の選手権の関東予選ベスト4が最高。岐阜高側が試合を打診し、初の対戦が実現した。

 始球式は、いずれも岐阜高校OBの古田肇知事が打席に立ち、柴橋正直岐阜市長が投手、元日本代表監督の後藤寿彦さんが捕手を務めた。岐阜新聞社の杉山幹夫最高顧問が「プレイボール」とかけ声を上げると、会場から盛大な拍手が送られた。

 試合は序盤の投手戦から一転、中盤に先制した岐阜高校が徐々に差を広げ、8-3で勝利した。好プレーが出ると、両チームからたたえる声が上がった。

 前日の懇親会でこの一戦を「真の最古の高校野球部を決める試合」と選手同士で誓い合ったという岐阜高校主将の篠田健太朗さんは「絶対に負けられないという気持ちで臨んだ。OBや学校の期待に応えられた」と笑顔。北川英治監督は「これだけ盛大に試合をできて、関係者の皆さんに感謝したい」と喜んだ。