少子化や大学入試改革で今、高校を取り巻く環境は大きく変化しています。岐阜新聞デジタルは各校の校長らトップにインタビュー。今回は郡上北高校の髙野圭校長(59)に聞きました。郡上市北部にある、全校生徒236人の小さな高校ですが、驚くべきことに2年間「不登校ゼロ」、本年度「転退学ゼロ」だというのです。「本校はこの10年間で県内で一番変わった高校だ」。丁寧な指導、グループワーク、地域からの支援などが郡上北高校を変えたといいます。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

郡上北高校=郡上市白鳥町為真
 郡上北高校 所在地は郡上市白鳥町為真。県立の全日制普通科単位制高校。普通科は進学、観光・ビジネス、地域産業、福祉・介護の4コース。愛称は「きたこう」。

 ―郡上北高校の特徴は。

 本校は、この10年で様相が県内で一番変わった高校だと自負している。かつては学校生活に適応が難しい生徒がいたり、生徒指導に課題があったりした。今は生徒たちが落ち着いて学んでいる。

 最大のアピールポイントは生徒たちが学校を休まないことだ。本校に着任して2年になるが、30日以上欠席する、いわゆる不登校の生徒はゼロ(休学している生徒が1人)。本年度は転学や退学した生徒はいない。私はかつて進学校に勤めたこともあるが、国公立大学合格者を出すよりも、これを誇りに思っている。

 本校の生徒はこれまで順風満帆に学校生活を送れてきた生徒ばかりではない。中には中学校では教室に入れなかった生徒もいる。そういう生徒が授業を受けている。わが校のことながら、すごいことだと思う。

 
 髙野圭(たかの・けい) 大垣市出身、教科は国語。岐阜聾学校高等部主事、飛騨高山高校通信制教頭、同高全日制教頭、各務原西高校教頭などを経て2024年度から現職。

 ―なぜか?

 この10年、ぶれずに生徒たちを地域で育てよう、だれ一人取り残さないようにしようとしてきたことが結実している。...