イタイイタイ病の被害者団体「神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会」(富山市)による鉱山施設の立ち入り調査が17日、岐阜県飛騨市神岡町の神岡鉱業で行われた。1972年から続く50回目の調査で排水処理の現状や耐震を中心に見て回り、立ち入り調査を今後も継続することを確認した。 富山県の神通川流域で発生したイタイイタイ病に関し、公害裁判として全国で初めて被害者が富山地裁で勝訴してから今年で50年。続いて勝訴した控訴審後に結ばれた公害防止協定書に基づき、神岡鉱山への立ち入り調査が行われてきた。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」調査が続く中、神岡鉱業の作業や施設の改善などで神通川の重金属濃度は自然界の水準まで回復しており、立ち入り調査時の検査内容は川へのカドミウムの負荷低減の取り組みや施設の耐震、豪雨対策、鉱山の植栽状況などとなっている。
同日の立ち入り調査には22人が訪れ、排水処理施設の稼働状況やタンクの耐震などについて同社から説明を受けた。引き続き、神通川へのカドミウム負荷低減維持対策、地震対策、集じん強化を図る本年度の取り組みの概要が示された。また、神岡鉱山でのハイパーカミオカンデ建設で発生する掘削土の利用についても考えが伝えられた。
調査後に同協議会の髙木勲寛代表理事は「企業の倫理観も向上し、真摯(しんし)な取り組みで清流がよみがえった。50回の調査は通過点であり、緊張感ある信頼関係を維持して調査を続け、富山平野の安全を守りたい」とし、神岡鉱業の岡田洋一社長は「立ち入りは1年間の取り組みを評価していただいたことと受け止めている。今回はあくまで一つの通過点。環境安全最優先という方針をしっかりと意識していきたい」と話した。










