山国の岐阜県飛騨地域は、良い木の産地として林業が盛んだった。山で作業する人たちがみそを持っていき、皿の代わりにホオノキの葉で焼いたのが始まりとされる。ホオノキは飛騨の山林に多く生える。葉は比較的火に強く、大きさも30センチほどと食材をのせて使うのにちょうどいい。家庭ではみそだけでなく、凍った切り漬けも葉の上で温めて食べ、飛騨特有の風習が生まれた。いろりがなくなった今でも、アレンジされながら根強く残る郷土料理だ。

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 全国にはさまざまなみその料理があるが、ホオノキの葉の上で焼き、薬味をのせて食べる文化は他では見られない。みそはご飯に合うよう、塩分を抑えた物を使う。葉の上で焼くさまは見た目にも趣がある。みその焼ける匂いと葉の香りが混ざり、食欲をそそる。宿泊施設や飲食店では、飛騨高山の定番としてメニューに名を連ね、観光客に喜ばれている。

 2007年、農林水産省の「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれた。