「全てを説明すべきだ」-。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で東京地検特捜部が19日、政治資金規正法違反(不記載など)の疑いで東京都千代田区にある安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の事務所を家宅捜索したことを受け、岐阜県民からも厳しい意見が飛び交う。

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 「私たちが必死に生活している中で、事実であれば許されないことだ」。本巣郡北方町の主婦(71)は憤った。「あんな大金が政治に必要なのかも分からないが、(派閥の中で)大多数がやっているからと言うのは通用しない。全てを明らかにし、改善してほしい」と求めた。

 高山市大新町で子ども食堂などを運営する女性(63)は「国民でなく議員自身や派閥の保身だけを考えていた結果だ」と指摘する。「パーティー券を売ることに必死で、困っている人の声を政策に反映させるということがおろそかになっていたのでは」といぶかしみ、5千万円超を受領していた疑惑が持たれる県選出の大野泰正参院議員についても「金がどこへ流れたのか、県民にもきちんと説明すべき」と訴えた。

 政治家自身が政治不信に拍車をかける事態に、失望感も広がる。「国会には人格者がいると思っていたが」とあきれるのは、瑞浪市の無職男性(78)。「何かとお金がかかる、日本の政治の仕組みも良くないのでは」と話した。関市の刃物関連団体職員(66)は「収支報告書に記載していないのが意図的なものだったとしたら、有権者の一人として裏切られたと思う。自民党だけでなく、国の政治自体が混乱しかねない」と国政の停滞を懸念する。

 疑いの目を、自民党全体に向ける人もいる。安八郡安八町の農業の男性(72)は「選挙に使うのか私腹を肥やすために使うのか知らないが、党自体に疑いを持ってしまう」。瑞穂市の大学4年の女性(22)は「責任感に欠ける行動にあきれた。他の議員も同じことをやっているのではないかと、期待が薄れてしまう」と不信感を募らせる。

 大野氏が事務所を構える羽島市では、政治家の言動に一定の理解を示す声も聞かれた。団体役員の男性(55)は「政治家は公明正大であってほしいが、困り事があると政治家に頼る構図があり、政治に望むことが大きすぎる。政治にこんなにお金がかかるのは有権者にも要因があるのでは」と話していた。