空手女子組手個人決勝=中段蹴りでポイントを奪う寺沢紗良(左)=富山県上市町総合体育館

 全国高校総体「北信越総体2021」は14日、富山県上市町総合体育館などで6競技が行われ、空手女子組手個人で寺沢紗良(済美)が準優勝、河合亜呼(同)が3位に入った。

 寺沢は準決勝で伊藤藍(三重・尾鷲)に快勝したが、決勝は竜野美咲(香川・高松中央)に4-6で惜敗した。河合も準決勝で竜野に4-5で惜しくも敗れた。

 バスケットボール女子の岐阜女は、準決勝で大阪薫英女学院と対戦。第3クオーターを終えて39-34でリードしていたが、最終クオーター終盤に逆転を許し、56-57で惜敗した。

 フェンシング団体は、女子の羽島北が、準々決勝で東亜学園(東京)に0-5で敗れ、4強入りはならなかった。男子の大垣南は3回戦で龍谷大平安(京都)に3-5で敗退。卓球は男子ダブルスの前川祐輝、林一瑳組(富田)が4回戦に駒を進めた。

◆急成長の主将、あと一歩 空手女子組手

 涙が止まらなかった。空手女子組手個人準優勝の寺沢紗良は、「本当に」を繰り返して「悔しい」と話す。前日に女子形個人で同じ済美の中路陽沙未が2位、組手団体はこの日3回戦で敗退した。主将らしく「チームのためにも先生のためにも、金メダルを持って帰りたかった」と言葉を絞り出した。

 準決勝でチームメートの河合亜呼が敗れ「絶対取ってくるから」と誓って臨んだ決勝。1-1から「一日を通して蹴りの距離が良かった」と鮮やかな中段蹴りで2点を加えると、さらに上段突きでポイントを加えた。だが「技は決まっていたが、相手もしっかり自分の技を見ていた。相手がうまかった」。そこから逆転負けを喫した。

 春の全国選抜では組手個人59キロ超級で準優勝に輝いたが、その後は重圧に苦しんできた。「負けたらどうしようとかマイナスのことを考えてしまい、練習中も落ち込んだりした」と明かす。山口聡孔監督は「主将としてチームを背負い、調子が上がらなくてもずっと貪欲に取り組んできた」と温かくねぎらった。

 中学までは全国8強が最高だったが、高校で大きく成長した。「負けたので悔いは絶対にあるが、前の自分なら考えられないところまで来られた。見た景色、気持ち、緊張の全部が生涯の宝物になる」と寺沢。得がたい経験は、これからの競技人生に全てつなげていくつもりだ。