岐阜県内の事業所で近年、熱中症による休業4日以上の死傷災害人数が増えている。岐阜労働局によると、2011~17年は年平均約7・4人だったが、夏に猛暑日が続いた18年は18人、19年は17人と急増。20年は20人で、人数を把握できる1999年以降で最多だった。過去10年間の月別の合計は8月が44人、7月が38人と突出して多く、担当者は「梅雨明けとお盆明けに多くなる傾向がある」として注意を呼び掛けている。
グーグル検索で岐阜新聞デジタルを優先表示!便利機能で岐阜のニュースをチェック20年までの10年間の合計人数は107人で、うち死亡者は3人だった。業種別では、建設業が27人と最も多く、屋外での長時間労働や就労人数の多さが影響しているとみられる。次いで製造業が25人、運送業が15人、警備業が10人と続いた。発生時間は午後3時台が20人と最も多く、午前11時台が16人、午後1時台と同2時台が12人だった。
担当者は梅雨明けの7月下旬ごろ、お盆明けの8月中旬ごろが特に多いとして、「体が暑さに慣れるまで1週間から10日ほどかかる。その間に熱中症になるケースが多い」と指摘。「気温だけでなく、湿度なども加味した暑さ指数を熱中症の危険度の目安にしてほしい」と注意を促す。
新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年以降は、新型コロナと熱中症の両方の対策が求められるようになった。岐阜市の企業が発売したヘルメット装着型マウスシールドは、息苦しさがなく飛沫(ひまつ)感染リスクが軽減できるとして、全国の建設業者を中心に70万枚以上を売り上げた。小まめな水分補給や休憩とともに、こうした対策グッズも活用した熱中症防止の取り組みが求められている。













