首から上の病気平癒や学業成就などにご利益があるとされ、多くの参拝者が訪れる「御首神社」=大垣市荒尾町
御首神社について紹介する権禰宜大島洋紀さん=同
首を矢が貫くようなデザインの絵馬=同
平将門伝説にちなんだ南宮大社の「大的神事」=今年2月、不破郡垂井町(南宮大社提供)
隼人神の射た矢の道筋として、大垣市西部には「矢道町」という地名が残る

 岐阜県大垣市荒尾町に鎮座する「御首(みくび)神社」は、平安中期の武将・平将門を祭っている。その由来は約千年前、朝廷への反乱を起こして敗れた将門の首にまつわる。京都から故郷の関東へ戻ろうと飛んでいた“将門の生首”を、南宮大社(不破郡垂井町)の隼人神(はやとがみ)が射落としたという伝説だ。

 平将門は桓武天皇の血筋を引く高貴な家柄で、関東に...