三重県で今秋開催予定だった国民体育大会の中止が決まった25日、活躍を目指していた岐阜県代表の選手や関係者は、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない現状での判断を受け入れながらも、目指してきた舞台の一つが奪われ、「悔しい」との声が上がった。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」今月の全国高校総体を8年ぶりに制し、国体、全国選抜と合わせて「全国3冠」を目指していた、ホッケー少年女子の岐阜各務野高の3年生は涙を流しながら話し合った。
「戦わずして3冠がなくなるのは悔しい。私たちはこんなに感染対策しているのに、どうにもならないことがある」と語るのは主将の山蔵百音。総体優勝で3冠への挑戦権を得ていただけに、副主将の大塚みなみは「『今年は必ず3冠』と言ってきたのに...」と目を真っ赤にして言葉をつないだ。
年末に地元開催の全国選抜が残っており、チームメートに向かって山蔵は「3冠以上の価値があると言われるぐらいの強さを見せて、2冠を達成しよう」と声を掛けた。
8日に閉幕した東京五輪に出場し、カヌー・スプリントの成年女子で出場が決まっていた久保田愛夏(ぎふ瑞穂スポーツガーデン)は、「この状況では仕方がない」と中止の判断を冷静に受け入れた。ただ、今国体は岐阜の所属として初めて出場権を勝ち取っていただけに「日頃の感謝の気持ちを結果で示すことができる場がなくなったことは悔しいし、残念」と話した。
ボクシングは、21、22日にあった東海ブロック大会で成年男子と少年男子が久々にそろって出場を決めたばかり。少年男子の細野光史監督(岐阜工高教)は「コロナの感染状況を見ると、こればかりはどうしようもない。でも、選手は『国体に行こう』を合言葉に戦ってくれていたので、複雑な思いはある」と選手の気持ちをおもんぱかった。
県スポーツ協会の田口義隆会長は「コロナ禍で活動が制約される中でも諦めず、工夫をしながら努力を続けてきた選手をはじめ関係者の気持ちを思うと、残念でならない。協会としては今後も県と一体となり、選手強化の支援に尽力していく」とコメントした。










