手作りした総菜を示す石田博昭さん=揖斐川町谷汲名礼、山の里工房源

 35年の教員生活を終え、定年後の新たな人生として得意の料理を生かそうと、岐阜県揖斐川町の石田博昭さん(61)が、手作りした総菜などを販売する「山の里工房 源」を同町谷汲名礼にオープンさせた。1人で始めた挑戦で、「お客さんに『おいしい』と言ってもらえることがうれしい」と腕を振るっている。

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 石田さんは岐阜第一高校(本巣市)の元教員で、退職時は教頭を務めていた。料理は幼い頃から好きで、大学時代には居酒屋で調理のアルバイトを3年経験。そこで包丁の持ち方など基本から学び、辞める際には「板前にならないか」と誘いも受けたという。

 退職まで残り数年となり、「やりたいことを自分の責任でできる人生を送りたい」と考えた石田さん。学校にお裾分けで持参していたきゃらぶきや漬物が周囲から好評だったことから加工品の販売を着想、親族の助言や近隣住民の声から総菜の販売に発展、7月に開店した。

 店内では、定番のおにぎりと焼きそばに加えて、総菜は6、7種類を用意。居酒屋の経験を生かして、和洋を問わないメニューを味付けにもこだわり、日替わりで調理し、300円以内で提供している。一角には加工品や雑貨の販売コーナーも設けている。

 当初は1日1人の来客という日もあったが、近隣の評判やSNSの投稿によって10人が訪れる日もあり、徐々に浸透しているという。石田さんは「行列のできる店にしたい」と意気込んだ。

 営業は木~日曜日、時間は木・金曜日が午前11時~午後6時、土・日曜日は午前10時~午後5時。