23日、米南部フロリダ州で演説するバイデン大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】11月の米大統領選で再選を目指すバイデン大統領は23日、人工妊娠中絶の厳格な規制が進む南部フロリダ州で演説し「中絶は女性の権利であるべきだ」と訴えた。中絶の権利は大統領選で主要争点になる。

 トランプ政権下で保守化が進んだ連邦最高裁は2022年、中絶を憲法上の権利だと認めた1973年の「ロー対ウェード」判決を覆し、各州に判断が委ねられた。

 州知事や州議会を共和党が握るフロリダでは5月1日に妊娠6週より後の中絶を禁じる厳しい州法が発効する見通し。妊娠6週では妊娠に気づかないことが多いため、中絶の選択肢をほぼ全面的に奪うことになり、反対運動も勢いを増している。