秋季岐阜県高校野球大会第7日は23日、長良川球場などで準々決勝4試合を行い、ベスト4がでそろった。岐阜第一(岐阜1位)と県岐阜商(同3位)の注目の一戦は、激戦の末、5―4で岐阜第一が追撃をかわして、2年連続の秋4強進出を果たした。
岐阜城北(全国選手権出場校)は延長十回タイブレークの4―3で美濃加茂(中濃・飛騨1位)を下し、優勝した2005年以来19年ぶりの秋ベスト4。中京(東濃1位)は大垣養老(西濃3位)に4―0で5年連続、大垣日大(西濃1位)は岐阜総合に6―2で2年ぶりにベスト4入りした。
準決勝は28日午前9時から、長良川球場で①岐阜城北×中京②岐阜第一×大垣日大を行い、勝者は東海大会(19日から、静岡市)出場が決定する。
◆岐阜第一のエース水野が投打で活躍
「最後、自分に疲れがあったとは言え、県岐阜商打線は初球から鋭く振ってきて、すごかった」。
岐阜県世代ナンバーワン左腕、岐阜第一水野匠登にそう言わせるほど、新生県岐阜商の粘りはすさまじかった。
最後の打者、3番宮川鉄平の鋭い当たりも抜けていれば同点の紙一重だったが、二直併殺打の劇的幕切れ。水野は、悲願の選抜への最大の壁を乗り越えた瞬間、捕手永安弘和と抱き合って喜びを爆発させた。
「紙一重のゲームを勝てたのは経験の差かな」。...