P2C Studio株式会社
「肌を出せば涼しくて眠れる」は間違っていた!専門家と考える、“睡眠の質を守る”という快眠の新常識

ウェルネスブランド「mariness」は、全国の20~50代男女を対象に「夏の暑さと睡眠の質」に関する意識調査を行いました。

近年、日本の夏は年々長期化・過酷化が増し、猛暑日が続くだけでなく、夜になっても気温が下がらない熱帯夜が増え、体への負担が大きいと感じている方も多いでしょう。
その影響は「夜の睡眠環境」にまで及び、睡眠時の暑さ対策として使用するエアコンの冷房で、体が冷えすぎたり、睡眠不足になったりする可能性も指摘されています。

「とにかく部屋や体を冷やせば快適に眠れる」と思っている方も多いかもしれませんが、実はその暑さ対策が睡眠の質を下げているかもしれないことをご存知でしょうか?

そこで今回、ウェルネスブランド「mariness」https://mariness.jp/)は、全国の20~50代男女を対象に「夏の暑さと睡眠の質」に関する意識調査を行いました。


調査概要:「夏の暑さと睡眠の質」に関する意識調査
【調査日】2025年6月19日(木)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,018人
【調査対象】調査回答時に全国の20~50代男女と回答したモニター
【調査元】P2C Studio株式会社(https://mariness.jp/
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

「エアコンをつけないと眠れない」…熱帯夜の睡眠事情

今年は、6月時点で全国各地で猛暑日が観測されましたが、ここ数年の日本の夏について、皆さんはどのように感じているのでしょうか。




「日本の夏、“もはや亜熱帯化している”と感じることはあるか」と尋ねたところ、以下のような回答結果になりました。

『とても感じている(56.1%)』
『やや感じている(30.9%)』
『あまり感じていない(5.9%)』
『まったく感じていない(7.1%)』

約9割が「亜熱帯化していると感じる」と回答しました。
特に『とても感じている』と回答した方は半数を超え、多くの方が今の日本の夏は「昔とは違う」と実感しているようです。

次に、『とても感じている』『やや感じている』と回答した方に、「亜熱帯のように感じる瞬間」について尋ねたところ、『朝からすでに気温が高い(73.5%)』『昼間に35℃以上の猛暑日が増えた(68.6%)』『夜になっても気温が下がらない(65.6%)』が上位となりました。

■昔の夏と違いすぎる…!暑さが厳しいここ数年の日本の夏について

・真夏の8月以外にも猛暑日が増えたこと。5月~11月くらいまでの半年もの間夏を感じる気候になった(20代/男性/埼玉県)
・日差しがきつすぎて紫外線アレルギーになった(30代/女性/兵庫県)
・殺人的な暑さになっている、極端に外出を控えるようになった(30代/女性/東京都)
・熱波のせいで、サウナにいるように呼吸を苦しく思うことがある(30代/男性/神奈川県)
・庭木が枯れるほど日差しが強い(40代/男性/埼玉県)
・昔と比べて、耐えられないレベルの暑さになることが多いような気がする。こんなに暑くなかったと思う(40代/男性/埼玉県)
・5月末にエアコンを入れるなんて考えられなかった(50代/男性/東京都)
・四季を感じなくなった(50代/男性/埼玉県)

朝から夜まで暑く、日中は35℃以上と1日中厳しい暑さが続くことで「もはや日本の夏は変わった」と感じている方が多いようです。
また、湿度や蒸し暑さといった「体にまとわりつくような暑さ」も多くの方が気にしているようで、気温以上に暑さによる不快さが強まっているのかもしれません。

『エアコンをつけっぱなしにしないと眠れない』にも半数以上の回答が集まりましたが、夏場、睡眠に影響が出た経験がある方はどの程度いるのでしょう。




「夏場に暑くて眠れなくなった経験」について尋ねたところ、8割以上が『よくある(40.2%)』『たまにある(46.7%)』と回答し、『まったくない(13.1%)』という方は少数派でした。

多くの方が「暑くて寝苦しい夜」を経験しており、夏場は睡眠に影響が出ていることがわかります。
なかでも、『よくある』と回答した方は4割を超えており、夏になると睡眠の質が低下して悩んでいる方が多い可能性が示されました。

次に、ここ数年の日本の夏の感想や、夏場に暑くて眠れなくなったときの具体的なエピソードについてうかがいました。

■もうエアコンなしでは眠れない…眠れぬ夜の実態

・暑すぎたからか、無意識にパジャマを脱いでいて起きたら下着姿だった(20代/女性/大分県)
・電気代がかかるからエアコンの設定温度を高めにして、サーキュレーターで回して寝ていたら、暑くて目が覚めた(20代/女性/広島県)
・暑すぎて眠れないのでリビングでエアコンをつけたまま床で寝た(30代/女性/岩手県)
・北海道でも布団をかけないで寝ても途中で起きてしまう(40代/男性/北海道)
・窓を開けていても涼しくないので、早い段階からエアコンに頼っています。でないと、命の危険が... 暑いと途中で目が覚め、喉がカラカラです(40代/女性/広島県)
・エアコンをタイマーにして寝ると、タイマーが切れた瞬間に部屋が暑くなって眠りから覚めてしまう(40代/女性/神奈川県)

厳しい暑さで夜も眠れないといった声が全国各地から寄せられ、「タイマーが切れると暑さで目が覚める」「暑すぎて床で寝てしまった」など、睡眠の質が保てないといったエピソードが多数見られました。

エアコンなしでは眠れないという声がとても多く集まったことからも、「夜間もエアコン前提の夏」が定着しているようです。

この暑さ、10月まで続く!? ― 快眠のために人々が工夫していることとは

では、この寝苦しさは何月まで続くと予想しているのでしょうか。




「何月頃まで寝苦しさが続くと思いますか」と尋ねたところ、『8月(7.0%)』『9月(44.0%)』『10月(44.4%)』『11月(4.6%)』となりました。

約9割が秋になっても快眠できないと感じているようで、「夏=8月まで」というイメージはすでに過去のものになりつつあります。

では、寝苦しい夜が長期化するなか、快適な睡眠を得るためにどのような工夫をしているのでしょうか。

「夏場の睡眠の質を上げるために行っている工夫」について尋ねたところ、『寝具やマットレスを夏用にしている(45.6%)』が最も多く、『扇風機・サーキュレーターを使用する(29.8%)』『就寝前からエアコンで部屋を冷やしておく(28.8%)』と続きました。

寝具や衣類を「夏仕様」に切り替える、扇風機や保冷グッズなどの「+α」アイテムを取り入れるなど快適に寝るために様々な工夫をしているようです。

睡眠時の服装については、薄着や裸で寝る方も多いようですが、エアコンをつけっぱなしの部屋で、体に負担がかかることはないのでしょうか。

「エアコンをつけっぱなしで寝たときに出た症状」について尋ねたところ、『特にない(29.1%)』とする方は約3割ほどで、7割以上が何らかの不調を経験していることがわかりました。

具体的には『朝起きたとき体がだるい(26.5%)』『喉が乾燥する(22.5%)』『手足が冷える(19.9%)』といった回答が上位に挙がっています。

エアコンによる快適さと引き換えに、冷えすぎや乾燥による体調不良を訴える声が多いようです。
では、なぜこのような不調を感じやすくなるのでしょうか?

「薄着で涼しくすれば快適に眠れる」は間違っていた!?「深部体温」と「皮膚体温」の関係性

実は、快眠には“体温のコントロール”が大きく関わっています。

人間の体温は、体の内部にある「深部体温」と、皮膚表面の「皮膚体温」に分けられますが、この2つの体温差が小さいほど、睡眠の質が高まりやすいとされています。
とくに深部体温を適切に下げることが、自然な眠りに入るためのカギです。

そのためには、就寝前に一度体を温めて汗をかくことで体内の熱を放出し、深部体温を下げるというプロセスが重要になります。

しかし、寝ている間にかく汗が気化すると皮膚体温が過剰に下がり、「深部体温」と「皮膚体温」のバランスが崩れることがあります。
さらに、エアコンの冷風が直接肌に当たると冷えすぎにつながり、『朝起きたときの体のだるさ』『喉の乾燥』『手足の冷え』といった不調を引き起こす原因になるのです。

では、汗をすばやく乾かしつつ、皮膚体温を守って質のいい睡眠をとるためには、どのような工夫をすればいいのでしょうか?

そこで今回は、睡眠環境プランナーとしても知られる小林麻利子先生https://sleeplive.jp/company/about_us/)に、詳しくお話をうかがいました。

夏の睡眠の質を高めるためには?

睡眠環境が崩れやすいこの季節、日本の夏は高温多湿の影響で夜間も体に熱がこもりやすく、浅い眠りが多くなり、睡眠の質が低下しがちです。
特に、睡眠中は体温調節機能が低下し、深部体温が下がりきらないことで「中途覚醒」や「寝起きのだるさ」を引き起こす方が多く見られます

快適な睡眠のためには、まず「室温・湿度の見える化」が重要です。
エアコンの設定温度ではなく、「温湿度計を用いて室温26℃・湿度50%を保つこと」が理想的です。そのため、エアコンは26℃設定・風量自動・風向き固定がベースですが、体感とのズレが起こることから、環境の可視化が欠かせません。

また、寝具・パジャマ選びも見直しポイントです。
肌が直接熱気に触れるノースリーブより、汗を吸収・放出してくれる薄手の長袖パジャマの方が熱がこもりにくく、より快適です。

最近は接触冷感素材も人気ですが、肌に直接当たると冷えすぎや汗ムレにつながることも。
冷感シーツにはバスタオルを1枚挟むことで、冷感がやわらぎ快眠につながります。

また、「首の保冷剤は就寝前までで外す」「扇風機の風は直接体に当てず、天井に向けて空気を循環させる」などの工夫も、睡眠の質を高めることができるでしょう。

水分補給においても、氷水ではなく常温の水をコップ一杯。冷えすぎによる体温調節機能の低下や中途覚醒を防ぎます。

6月は日の出が早く、朝の光によって体内時計が整いやすいため、1年で最も「睡眠負債を返済しやすい季節」です。
日々のちょっとした習慣の見直しが、睡眠の質を高め、体と肌、心の回復力に大きく影響します。
正しい知識で睡眠を整え、夏を健やかに迎えていただきたいと思います。


エアコンの使用が欠かせない夏の夜でも、「涼しさ」と「冷やしすぎの防止」を両立することで、睡眠の質は大きく変わることがわかりました。

では実際、みなさんは夏場にどのような服装で寝ているのでしょうか?

エアコンつけっぱなしでも「半袖&半パン」「キャミソール」など薄着派が多い?





「夏場、就寝時の主な服装・恰好」について尋ねたところ、『半袖+短パンなどの涼しい部屋着(69.3%)』が最も多く、次いで『吸湿速乾など機能性素材のパジャマや衣類(10.4%)』『長袖や長ズボンなどあえて冷えないようにしている(7.0%)』となりました。

約7割が半袖と短パンなどの涼しい部屋着と回答し、夏場の睡眠時は「できるだけ涼しく・薄い服で寝る人」が大多数を占めているようです。
さらに、キャミソールや下着のみといった極薄着スタイルも含めると、実に8割以上が「肌を出す服装」で寝ている実態が浮かび上がりました。

これからの季節、まだまだ暑い夜が続くことが予想されますが、エアコンを使用しながらも睡眠の質を落とさないためには、「肌を露出しすぎない」という視点が重要になります。

エアコンの冷気が直接肌に当たることで体が冷え、眠りの質を損なうリスクを避けるには、「涼しさ」だけでなく冷気から守る対策が必要です。

「涼しく、そして冷やしすぎない」―夏の快眠には、こうした“体を守る服”という新たな視点を取り入れることが、大切になってくるでしょう。

まとめ:身体を「冷やす」から「守る」へ──夏の快眠のための新発想

今回の調査から、多くの人が夏の暑さにより睡眠の質が低下していると感じており、「エアコンをつけっぱなしにしないと眠れない」という夜が常態化している実態が明らかになりました。

中でも、半袖・短パン、キャミソールなど薄着で寝る人が多い一方で、「体がだるい」「喉が乾燥する」「手足が冷える」など、冷え由来の不調を感じている人も7割以上にのぼります。

こうした夏の睡眠課題について、睡眠改善インストラクター・睡眠環境プランナーとして活動する小林麻利子先生は、「深部体温を下げながら皮膚体温を下げない」ことが快眠のカギになると話します。

そのためには、温湿度計による室内環境の見える化や、吸湿性・通気性に優れた薄手の長袖パジャマ、冷えすぎを防ぐ寝具など、エアコン使用時には身体が冷えすぎない工夫を取り入れることが大切です。

これからの夏の睡眠は、身体を守りながら快適さを工夫する意識が、より良い眠りにつながるポイントになります。

そこで、ウェルネスブランド「mariness」は、睡眠専門家の小林麻利子先生とパートナーシップ契約を締結し、今後睡眠サポート商品を共同開発することになりました。
より多くのお客様の健康の悩みを解説できるような商品をお届けできるように、機能性に優れた商品の開発に尽力してまいります。

■P2C Studio株式会社

P2C StudioはP2C(Person to Consumer, PtoC)領域において「ヒトを起点としたブランドづくり、モノづくり」を実現するプロフェッショナルカンパニー。ブランド、グッズ、ライセンス、デジタルコンテンツ等の多様なモノづくりと、クリエイターの情報発信力を最大化する統合マーケティングコミュニケーション及びEC・店舗販売等を戦略的に展開。

設立   :2021年6月
代表者  :代表取締役社長 妹尾 眞治/代表取締役副社長 大道 友樹
所在地  :東京都港区赤坂9丁目7番1号 ミッドタウン・タワー28階
株主   :UUUM株式会社 (100%出資連結子会社)
事業内容 :P2C事業、オリジナルグッズ事業、ライセンス事業、EC運営事業
HP    : https://p2cstudio.com/
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