株式会社トイファクトリー
【岐阜県可児市×トイファクトリー共同開発】被災地支援に赴いた職員たちのリアルな声から生まれた、災害時に「本当に欲しかった機能」をかたちにした自治体・団体向けモビリティが完成

ハイエースベースのキャンピングカー製造台数が国内首位であり、キャンピングカー業界を牽引する株式会社トイファクトリー(本社:岐阜県可児市、代表取締役:藤井昭文)は、キャンピングカー開発の技術を活かし、自治体・団体向けに「備えない防災」車両として、トヨタ/ハイエースをベースとした多機能車両『MARU MOBI(マルモビ)』の提案を進めています。

そして2025年6月27日、新事業部ブランド「TFME」の発足とあわせて、
マルモビの新タイプとして、トイファクトリーが岐阜県可児市と共同開発で完成した、軽自動車をベースとした『MARU MOBI Lite(マルモビライト)』を発表しました。

トイファクトリー本社で開催されたマルモビライト記者発表会(右:可児市 冨田市長、左:トイファクトリー 藤井社長)

マルモビライト開発経緯
本プロジェクトは、実際に能登地震被災地の現場で活動された可児市の市役所職員や保健師職員の意見を反映してスタートしており、公民連携が形になった車両です。

マルモビ開発に携わったトイファクトリー社員と、岐阜県可児市職員たち

トイファクトリーではトヨタ/ハイエースベースの「マルモビ」を発表して約2年が経過し、一台の車両の中を組み替えて、普段はワゴン等、イベントでは救護室、有事の際はトイレカーとしてなど、多目的に使える利便性が評価を受け、既に今年は30台以上の自治体で導入が決まっています。
既にマルモビ(ハイエースベース)を導入頂いている岐阜県可児市でも、能登半島地震発災直後には支援物資の運搬や給水ポンプ車の補助などとして、被災地支援活動にマルモビが活用。市役所職員や保健師職員も現地のサポートとして多数現地入りし、現地の支援活動に従事しました。

その中で、
女性職員でも運転しやすい手軽さや、地方山間部などへの移動、被災地など道が荒れた環境への出動を考えると、「もっと車両サイズの小さいタイプのマルモビが欲しい」という要望を頂いたのが、開発のきっかけです。
そこで、自治体の公用車として広く導入されている軽自動車、特に「軽バン」に着目しました。

被災地支援に赴いた職員から、
・被災住民の中でも、特に乳幼児を抱えた方が夜泣き等で周りへの気遣いに困っていた。
・不特定多数の方での共同生活となるため、休憩や着替える場所などのプライベートなスペースがなくストレスが多い。
・短時間でもいいので、一人で過ごせる休憩場所や睡眠環境がほしい。
・トイレの汲み取りが間に合わず、設置された簡易トイレもほぼ使えず、非常に不衛生な環境。
などのリアルな声と共に、活発な意見交換を行い、共同開発プロジェクトが進行しました。

可児市とトイファクトリー 共同開発ミーティングの様子

開発ミーティングでは活発な意見交換が行われた

マルモビライト概要

スズキ/エブリイをベースに開発したマルモビライト

マルモビライトは、誰でもどんな場面でも運転しやすい機動力を持つ「軽バン」ベース(スズキ/エブリイ)で、
●平時には・・
 通常の公用車としての使用はもちろん、
●有事の際には・・
 ▽現地の被災者の方には・・   
  ・プライバシーを確保しながら快適に過ごせる安心の”くるまシェルター”として   
  ・断水時のトイレ不足を解消するトイレカーとして
 ▽支援職員には・・   
  ・休憩や車中泊、着替えスペースとして   
  ・デスクワークスペースとして
など、地域住民や職員それぞれの悩みを解決し、
「災害支援」「地方創生」など、様々な社会課題解決に繋がる平時の有事も活躍する新しいモビリティです。
1.普段は4人乗りの軽バンが、有事の際はフルフラットな畳空間に転換。
普段は4人乗り軽バンとして使用しながら、フルフラット化すれば大人1名+子供1名が横になれるL1,750×W1,200mmのくつろぎ空間に。
畳マットは、芯剤には高品質な特殊ウレタン剤を採用し、撥水・防汚加工を施した和紙製で、絶妙なクッション性により体の負担を軽減。また、ウレタン剤による断熱効果や和紙の質感で、夏はべたつきを抑えてサラサラ、冬は冷えをカットする効果も。
通常の畳に比べて1/3という軽量も大きな特長で、女性や子供でも設置が簡単。
快適性と機能性を両立した特長で、有事の際にも快適に清潔に、心地よい空間でお過ごしいただけます。

普段の公務では、通常のスズキ/エブリイ同様、4人乗車が可能。

フルフラット化するための床板や畳マット、棚板などは全て上部に収納が可能で、4名乗車時にも積載して移動可能。


セカンドシートを格納した上に床板を設置すれば、L1,750×W1,200mm(約1.35畳)の完全フルフラット空間が誕生。

床板の上に和紙製の畳マットを4枚敷くことで、休憩や就寝時にくつろげる空間が完成。

有事の際の被災地支援には、人と物資の両方を移動運搬し、現地ではシェルター機能の両立が求められるため、シェルター機能に必要となる床材等は全て車内上部に収納できる構造で設計しています。


畳マットの上にシュラフを置けば、快適な就寝空間に。プライベート空間を確保するカーテンやマルチシェードも搭載。

軽自動車の中とは思えないほど、大人がゆったりと就寝できる。

2.快適&ストレスフリーを実現する充実装備
●ポータブルエアコンで、夏も冬も快適

強力な冷暖房性能を発揮するポータブルエアコン(冷房-8℃、暖房+9℃)

ポータブルエアコンの高断熱ダクト+密閉パーツは簡単に設置可能。

●カーテン&タープキットでプライベート空間を拡張

カーテン&タープキットをリヤに設置可能。

プライバシー空間を保ちながら、立って着替えができるスペースに。

●キャンピングカーで人気の快適装備を搭載

【サイドオーニングテント】雨や日差しの遮断に活躍。女性でも簡単に展開が可能。

【ソーラーパネルシステム】太陽光発電で効率よくエネルギーを作り出すシャープ製ソーラーパネル。トイファクトリーのキャンピングカーでも搭載率8割を超える人気装備。

●くつろぎや快適性をアップする車内家具

助手席の背面に設置するサイドテーブルは、設置したまま背面を起こして助手席に乗車も可能。

運転席を倒して座椅子のように活用すれば、ほっと寛げる空間が完成。ドリンクホルダー付き。


レールに簡単に脱着できるカウンターテーブルは、荷物置きスペースや、職員のデスクワーク等に便利。

コンパクトなサイドテーブルは、車内に設置されたレールに引っ掛ける構造のため、左右どちらでも取付可能。

家具類は軽自動車という限られたスペースを考慮し、「レール脱着式」を採用した”浮かせた”構造とすることで、休憩のためのフラットスペースを邪魔しない設計を実現。
この、簡単に素早く脱着可能な「レール式家具脱着システム」は株式会社トイファクトリーの特許技術です。
3.ポータブルトイレを活用すれば、トイレカーとして活躍

ポータブルトイレを設置して、カーテン等でプライベート空間を作れば、緊急のトイレカーとして活用。

サイドテーブルは荷物置きスペースとして活躍する。

4.車体には一切穴を空けない設計で、車両持ち込みでもスピーディーに後架装が可能。
軽自動車の機動力と多機能性を両立したマルモビライトは、災害大国日本において、より多くの自治体への導入展開を見越し、「製造加工のスピーディーさ」も重視しています。
家具の設置は車両ボディの「既存のネジ穴」を利用して固定しており、それ以外は設置するだけで安定して使えるように設計。そのため、ベース車両があれば非常にスピーディに供給が可能であり、有事の際の緊急需要にも対応可能です。
【販売展開】
マルモビライトとしての「車両販売」に限らず、各地自体が保有する軽バン車両を持ち込んでいただいて加工を行う「後架装」での供給も可能です。
※販売価格未定
※現時点ではスズキ/エブリイ限定ですが、今後は他車種への展開も計画していますので、お気軽にお問い合わせください。







現場のリアルな声から生まれた、誰でも運転しやすい軽自動車ベースのマルモビライト。

特に被災地で不便を感じやすい乳幼児連れの方に向けて、「授乳やお子様との休憩スペースなど、少しの時間でもプライベートスペース確保で落ち着く時間を提供したい」と、トイファクトリーは考えています。
7月2日~4日 東京ビッグサイトで開催される「自治体・公共Week 2025」でマルモビライト車両展示
マルモビライトは、2025/7/2(水)~4日(金)に開催される「自治体・公共Week 2025」でブース展示いたします。
「自治体・公共Week 2025」とは、自治体・公共向けの7つの専門展で構成された展示会で、トイファクトリーは地方創生の新たな取り組みや、アイデアを発見する「第8回地方創生EXPO」に展示いたします。
トイファクトリー展示内容
(1)MARU MOBI Lite(マルモビライト)
日常では自治体職員の公用車として移動や運搬に機能し、有事の際には被災者が安心して過ごせるプライベートな空間を提供することで災害支援を行います。岐阜県可児市の保健師や災害派遣職員など、現場で活動される方々の声から生まれた「本当に欲しかった機能」をかたちにしました
災害支援をはじめとする自治体・地域支援の現場への新たな選択肢を、ぜひ会場でご覧ください。

(2)Clesana(クレサナ)――水を使わない、次世代トイレシステム



フィルムを熱溶接して密封するトイレシステム「Clesana(クレサナ)」。
独自の熱溶接システムを用いて、防臭・防水された高品質なフィルムで排泄物を密封します。平時・災害時を問わず、簡単に処理ができる衛生面に優れた注目のトイレシステムです。
また、スリムになってリニューアルした可搬型の「ポータブルタイプ」は家庭用100Vコンセントで使用可能で、
☑自治体 ☑医療機関 ☑企業 ☑団体 ☑タワーマンション ☑介護施設 ・・
などのBCP対策にも最適です。

■ 会期
2025年7月2日(水)~4日(金) 10:00~17:00
■ 会場
東京ビッグサイト 南展示棟(南1~4ホール)
トイファクトリー出展場所:南1ホール 3-16

トイファクトリー、そして新たに発足したTFME事業部は、災害対策や地方創生など、様々な社会課題の解決に挑戦していきます!

株式会社トイファクトリーについて
【会社概要】
岐阜県可児市に本社を置くトイファクトリーは、ハイエースベースのキャンピングカー製造台数が国内首位の製造メーカーで、今年創業30周年を迎えます。自動車メーカーが保証する自動車本来の安全性を崩すことなく架装された当社のキャンピングカーは、様々な独自技術が施されています。車中泊の快適性の指標となる寒暖の気温差を押さえる「ボディ高断熱施工」から弊社キャンピングカーの特徴でもある「エアロウィンドウ」、大手電機メーカーと共同開発した高効率ソーラー発電システムや家庭用インバータークーラーが車載された「クールコンプシステム」など、当社のキャンピングカーは、車中泊旅行を快適に過ごす為、数々の装備を業界に先駆けて採用してきました。
またキャンピングカーのみならずドクターカー、ペット仕様モデルなど特殊車両まで、細部にわたりご使用いただくお客様それぞれのニーズに合わせて製作。2021 年春放映の情熱大陸では、トイファクトリーのものづくり姿勢や、キャンピングカーに対する想いなどが特集され多くの反響をいただきました。
2022年9月にはステランティスジャパンとフィアットプロフェッショナル正規ディーラー契約を締結し、2023年にはフィアットデュカトをベース車両とした新型キャンピングカーを発表。各方面で話題となっております。
また、2023年4月には岐阜県可児市の大型公園「ふれあいパーク・緑の丘」のネーミングライツ契約を締結して「トイファクトリーの丘」に改称したり、年に一度、同社のキャンピングカーオーナーを全国から約300組集めたファンイベントをその地で開催したりするなど、創業の地である可児市と連携した地域活性化の活動を積極的に行っています。
そして、2025年6月、トイファクトリーが長年にわたり培ってきたキャンピングカーの設計力・技術力を応用し、官公庁・自治体・企業・団体向けのモビリティやインフラを開発・製造するBtoB・BtoG領域に特化した新事業部として、新事業部門『TFME(ティーエフエムイー)事業部』を発足しました。

商号:株式会社トイファクトリー
代表者:代表取締役 藤井昭文
所在地:〒509-0213岐阜県可児市瀬田800-1(トイファクトリー・インターナショナルは沖縄所在)
設立:1995年8月

【事業内容】

・キャンピング車両製作販売・特殊車両、福祉車両製作販売・自動車内外装製作・ヨーロッパ車両輸入販売・RV用品・パーツ輸入販売・自動車レンタルサービス・自転車販売、レンタルサービス・車検、整備
・フィアットプロフェッショナル正規ディーラー

【URLリンク】
TOY-FACTORY https://toy-factory.jp/
TFME事業部 オフィシャルサイト https://toy-factory.jp/tfme/
マルモビ オフィシャルサイト https://toy-factory.jp/marumobi/
クレサナ オフィシャルサイト https://clesana-japan.jp/

公式Instagram https://www.instagram.com/toy_factory_official/
公式Facebook https://www.facebook.com/toyfactory.jp
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