日本ペイントホールディングス株式会社
国内初となる自動車外装部品に採用(※25年7月時点 内浜化成調べ)

内浜化成株式会社(本社:愛知県豊田市、取締役社長:小島栄二、以下「内浜化成」)と日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社(本社:大阪府枚方市、代表取締役社長:西村智志、以下「NPAC」)は、自動車向け熱可塑性樹脂大型外装部品の型内塗装(インモールドコーティング)技術を共同で開発しました。この技術を使用したピラー部品が、国内で初めてトヨタ自動車株式会社の「レクサスLM」に採用されることが決定しました。部品生産は2025年7月から開始され、同月中に量産車へ搭載される予定です。

なお、内浜化成は同県同市に本社を置く小島プレス工業株式会社(取締役社長:小島栄二)のグループ会社。NPACは、日本ペイントホールディングス株式会社(本社:東京都港区、取締役 代表執行役共同社長 若月 雄一郎、ウィー・シューキム)のグループ会社です。

レクサスLM 引用元:トヨタ自動車株式会社

型内塗装を用いたピラー部品

今回量産が開始される「レクサスLM」のピラー部品は、車両の窓ガラスと一体化する構造であることから、特にデザイン性と耐久性が求められる重要な部位です。型内塗装技術は、高い表面平滑性を実現し、美しい外観を付与しながら厳格な品質基準を満たせることに加え、VOC排出量の削減により環境にも配慮した製品設計となっています。こうした技術が高級車にふさわしい価値を付加できることが認められ、トヨタ自動車株式会社様、トヨタ車体株式会社様ご協力のもと量産車に採用されました。

内浜化成、NPACが開発した型内塗装技術は、樹脂成形と表面塗装を一工程で行う方法で、金型内で樹脂成形をした後に塗料を注入し、成形品の表面に塗膜を形成します。従来の塗装方法で必要とされた「塗装ブース」や「塗装後の乾燥炉」が不要となるため、工程を短縮するほか、CO2の排出量を60%削減(内浜化成計算値)、さらにはVOC 排出量ゼロ化にも寄与します。また、型内塗装で用いる塗料はNPACが開発した無溶剤型で、99%以上のVOC削減を実現したうえで従来塗装の品質を担保します。

今後は、型内塗装の特長である金型転写技術を活用し、幾何学模様やエンボス調加工など繊細なデザインを施した製品や、多彩なカラーバリエーションをラインナップに加えることで、自動車デザインのさらなる可能性を広げることを目標としています。

内浜化成とNPACは、今後も本技術の一層の採用拡大を推進し、自動車業界が直面する課題の解決と持続的な社会の実現に貢献してまいります。

採用部品拡大図

▼型内塗装の詳細については下記のニュースリリースをご覧ください
2025.03.03 次世代技術 型内塗装を共同開発 ~ 自動車塗装工程におけるカーボンニュートラルに寄与 ~
■内浜化成株式会社:
https://www.kojima-tns.co.jp/uchihama/post-2167/

■日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社:
https://www.nipponpaint-holdings.com/news_release/2025_03_03_npac/

▼型内塗装技術の開発ストーリーを公開中です。下記からご覧いただけます。
型内塗装技術の開発ストーリー
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ