大野泰正被告

 自民党派閥裏金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪に問われた元参院議員大野泰正被告(66)と元政策秘書の岩田佳子被告(62)の公判が14日、東京地裁で開かれた。岐阜事務所で勤めていた女性秘書が証人として出廷し、派閥の政治資金パーティー券販売でノルマ超過分として受け取った還付金について、大野被告が開いたパーティーの売り上げに付け替えて政治資金収支報告書に記載するよう岩田被告に指示されたと証言した。「虚偽記載になるがいいのか」と岩田被告に尋ねると「派閥の指示だから仕方ない」と答えられたことも明かした。

 女性秘書は2022年9月、派閥からの還付金が600万円になることを岩田被告から知らされ、大野被告が開いた複数のパーティーの売り上げに...