観光地のパトロールや警備を担う京都府警の「平安騎馬隊」が、物価高の影響による餌代高騰などを背景に、クラウドファンディング(CF)で寄付を募っている。餌代や馬ふんの処理、馬具の購入に充てる。目標金額は500万円で、12月31日まで。
府警によると、騎馬隊の予算は近年、年間約1160万円とほぼ横ばい。うち、餌代と馬ふん処理費が約900万円を占める。騎馬隊の侍来幹人副隊長は「何とか回っている状況だ」と苦しい財政事情を説明する。
くつわやくらといった馬具には生地が破れるなど劣化しているものもあり、馬のけがにつながりかねない。だが値段が上がっており、新調する余力がないという。
CFはふるさと納税制度を活用し、仲介サイト「ふるさとチョイス」で受け付けている。返礼品はない。会計課の担当者は「馬のおまわりさんが健康に活躍できるよう、ご協力をお願いします」と呼びかけている。
平安騎馬隊は1994年、平安遷都1200年を記念して創設。6頭が所属する。






