【ニューヨーク共同】米航空機大手ボーイングが29日発表した2025年7〜9月期決算は純損益が53億3900万ドル(約8100億円)の赤字(前年同期は61億7400万ドルの赤字)だった。赤字は13四半期連続。新型大型機「777X」の開発・納入遅れに伴い49億ドルを費用計上したことなどが響いた。

 売上高は前年同期比30%増の232億7千万ドルだった。7〜9月期の民間機納入数が160機と前年同期の116機から増加し、業績を下支えした。

 ケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は決算の声明で「777Xの遅延は残念だが、開発完了と事業の安定化に注力する」と強調した。