プロ野球西武に育成ドラフト6位で指名され、契約合意した上智大の正木悠馬投手(23)が23日、埼玉県所沢市のベルーナドームで新入団選手としてファンにお披露目された。スポーツ推薦での入学制度がない上智大からのドラフト指名は史上初で「ユニホームに袖を通し、実感が湧いた」とした。
創部100年を超える硬式野球部は東都大学リーグ3部。正木投手は経済学部で学びながら、最速153キロの速球を武器に公式戦で活躍し、スカウトの目に留まった。
神奈川県生まれ。1歳から7歳まで、さらに中学2年から高校卒業までを米国で過ごした。野球は小学2年から。幼少期はバスケットボールなど、高校では陸上、水泳にも打ち込み、長く複数スポーツで体を鍛えてきた。
投手を本格的に始めたものの、大学に専門的な指導者は不在。探求心にあふれる正木投手はインターネットで情報を集め、独学で投球フォームを研究した。徹底した筋力トレーニングの効果と重なり、最速は1年時から10キロ以上もアップした。
広池浩司球団本部長は「周りにもいい影響を与えられる。まだ伸びる」とした。








