茨城県古河市の介護老人保健施設で2020年、男性入所者2人に点滴器具から空気を注入して殺害したとして、殺人などの罪に問われた元職員赤間恵美被告(39)は10日、水戸地裁(山崎威裁判長)の裁判員裁判初公判で、殺人罪について「私は空気を注入していない。殺害していない」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。
2人が他殺により死亡したのか、その場合、被告が関与したかどうかの「犯人性」が争点となる。検察側は冒頭陳述で、鈴木喜作さん=当時(84)=は容体が落ち着いていたとし「医師の話から、死因は外部から空気を注入された以外に考えられない」と指摘した。







