カーリングのミラノ・コルティナ冬季五輪最終予選は10日、カナダのケロウナで行われ、フォルティウスは息が詰まるような戦いを制し、悲願の五輪切符をつかんだ。同点で迎えた後攻の最終第10エンドに決勝の1点が入ると、スキップの吉村が「やったー」と叫び、仲間と抱き合って歓喜の輪をつくった。司令塔は「総力戦でつかみ取った勝利」と涙を浮かべた。
北海道銀行として出場した2021年9月の北京五輪国内選考ではロコ・ソラーレに敗れ、五輪への道が絶たれた。その後に、北海道銀行との契約が終了。新たな支援先を募りながら、手探りで始まったミラノ・コルティナへの道だった。
メンバーは「いつか笑える日が来る」と励まし合い、今回の最終予選でも強い精神力を発揮。苦難の日々が実を結んだ。吉村は自身初の五輪に向けて「金メダルに向けて準備していく。一段と強くなった姿を見せる」と宣言した。(共同)








