中国軍機による航空自衛隊のF15戦闘機へのレーダー照射問題に関し、防衛省制服組トップの内倉浩昭統合幕僚長は11日の記者会見で「必要な範囲を超える危険な行為だ」と批判した。中国が日本周辺海空域での軍事活動を活発化させているとして、警戒監視や対領空侵犯措置に万全を期すとした。
内倉氏はF15パイロットで、約30分間断続的に行われたレーダー照射について「(戦闘機の)中にいる場合、(パイロットは)大変ストレスを感じていたと思う」と述べた。
中国とロシアの爆撃機は9日、日本周辺を共同飛行した。内倉氏は「外交ルートを通じ、わが国周辺で頻度を上げて共同活動を継続している状況に、重大な懸念を伝達した」と明らかにした。
防衛省は11日、空自のF15などと、米軍のB52戦略爆撃機による共同訓練を日本海上空で10日に行ったと発表。軍事的圧力を強める中国やロシアをけん制する狙いがあるとみられる。





