◆茶10種類、好みに合わせ

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 「誰かのそばに寄り添う日常のお茶を今後も生産、提供し、次の世代へとつないでいきたい」と語るのは、茶の生産や販売の傳六(でんろく)茶園(揖斐郡揖斐川町春日六合)代表の森ひろみさん(51)。

 夫の実家の春日地区で義姉と立ち上げ今年で15年目。「岐阜のマチュピチュ」として知られる茶畑で、無農薬で生産する。当初は緑茶のみだったが、多様化する好みに合わせて、ほうじ茶や和紅茶など10種類にラインアップを増やした。道の駅や町内外でのイベントでも取り扱い、菓子店や企業のノベルティでも活用されている。口コミで人気が広まり、「長年種をまいてきたことが花が咲いてきた」と実感を込める。

 イチゴを栽培するいび大野農園(同町島)とコラボした新商品「揖斐のいちご和紅茶」の売れ行きは好評。「ぶれずに長く守ってきたものと、新しいものを両方取り入れて、お茶の長い歴史を継承していくことができれば」と力を込める。