瑞浪市議会の定例会は17日、本会議を再開し、一般質問を行った。昨年度から明世町月吉地区で取り組む工業団地の造成計画について、石田智久理事は「約12ヘクタールの土地を造成して企業誘致を行う。本年度は基本計画を策定し、企業ニーズなどの調査を行っている」と概要を明らかにした。

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 成瀬徳夫議員(新政みずなみ)が、計画の詳細について質問した。工業団地の造成計画の対象は月吉地区の農地約12ヘクタールで、地権者は53人。石田理事は9月20日に地権者向けに、同27日には地元住民向けに説明会を行ったとし「大型車両が通行することへの懸念などから、県道大西瑞浪線、市道戸狩・月吉線の早期改良を望む意見が出された」と内容と報告。県道は県への要望を継続し、市道は工業団地の造成が実施となれば、供用開始に合わせ改良工事を完了する考えを示した。

 造成計画について、市では本年度に基本計画を策定し、岐阜、愛知県の企業を対象に需要調査も行っている。来年度に基本設計、2027年度には実施設計を予定する。月吉地区は中央自動車道瑞浪インターチェンジから約1キロと利便性が高い。市では別の土地で工業団地の開発の可能性を調査したが、地形上の問題で土工費がかさむために14年度に断念した経緯がある。

 他に奥村一仁(新政みずなみ)、加藤輔之(同)の両議員が登壇。一般質問はこの日で終わり、19日に採決を行う。

(小森孝美)