病児保育所「くりっこハウス」で遊ぶ子どもたち=中津川市駒場

 冷媒用被覆銅管メーカーの中央物産(中津川市駒場)は、福利厚生の一環で、社員の病児保育所の利用料を会社で負担する取り組みを始めた。子どもが病気になった時に利用できるサービスを会社で用意することで、安心して働いてもらう狙い。

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 補助対象は、市が家庭保育園くっく(同市手賀野)に運営を委託している病児保育所「くりっこハウス」の利用。保育所には看護師と保育士スタッフがおり、市内在住の生後8カ月~小学6年の子どもの預かりを受け入れている。

 同保育所の利用料は、通常4時間以上が2千円、4時間未満であれば千円かかる。中央物産の社員は窓口での自己負担はなく、後に会社に請求される仕組み。11月に初めて実際に制度が利用された。

 同社の担当者は「働きやすい環境を前面に出すことで社員の定着を図りたい」と話した。家庭保育園くっくの水野皓介社長は「市内の会社はもっと子育て世代に目を向けてもらいたい。『社員に優しい会社』というブランディングの一助になるとうれしい」と語った。

(稲木悠司)