断熱性に優れた災害用簡易住宅「インスタントハウス」を備蓄するためのクラウドファンディング(CF)を、20日までに漫画家ちばてつやさんらが始めた。「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の発表後、避難所の寒さ対策が改めて課題に。ちばさんは「災害のたびに胸を痛めていた。被災者の力になれれば」と話す。
名古屋工業大の北川啓介教授が開発。床面積約20平方mの円柱形で、外壁となる防炎シートを空気で膨らませ、内側から人体に無害な発泡ウレタンを吹き付けて設営する。断熱性が高く、積雪や強風にも耐えるという。材料はスーツケースで運搬できるため、名古屋工業大に備蓄し災害時に被災地へ配送する。
ちばさんは幼少期に旧満州(中国東北部)からの引き揚げを体験。「生き残っても、家がなくて死んでいく人を随分見てきた」という経験からCFを企画した。
目標金額は500万円。支援者には、ちばさんが描いた人気相撲漫画「のたり松太郎」のキャラクターをデジタル版画化し、直筆サインと落款を添えて提供する。
募集期間は来年1月31日まで。










