少子化や大学入試改革で今、高校を取り巻く環境は大きく変化しています。岐阜新聞デジタルは各校の校長らトップにインタビュー。今回は、八百津高校(加茂郡八百津町)の岩島章雄校長(59)です。キャッチフレーズは「自分を変える」。中学校で勉強についていけなかったり、人間関係がうまくつくれなかったり、つらい思いをした生徒たちが少人数のきめ細かい指導の下で学び直し、独自のキャリア教育により社会性を身につけて巣立っていきます。(岐阜新聞デジタル独自記事です)
八百津高校 所在地は加茂郡八百津町伊岐津志。単位制・全日制課程の普通科高校。町内2中学校との連携型中高一貫教育を実践する。令和8年度の入学定員は105人。
―特色は。
大きく3点。1つ目が連携型中高一貫教育で、本年度で22年目となる。八百津中、八百津東部中と連携しており、国・数・英の3科目で互いに教員を派遣し合う授業交流を行っている。その積み重ねの下、両中学校からは3科目のみによる連携型選抜で入学できる。実習成果発表会への招待、全国レベルのカヌー部による体験会なども行っている。
2つ目は県内6校のみが実践する企業実習のデュアルシステム。2年次の希望者は1年を通して毎週1回、地域の協力企業に出勤し、終日その会社の仕事に従事する。
3つ目がふるさと教育。地域の祭りに参加したり、地元出身の偉人である杉原千畝について学んだり、1年次にインターンシップを行ったりしながら、社会性やコミュニケーション能力を培う。
本校の生徒には中学時代に学校に通えなかったり、心身に困りごとを抱えている子が少なくない。そういう子たちが高校入学を機に「変わりたい」という意思を持って入ってくる。
いわしま・あきお 瑞浪市出身。専門教科は英語。東濃フロンティア高教頭、中津高定時制副校長を経て、2023年度から現職。県高校教育研究会英語部会会長、全英連東海北陸地区英語教育協議会会長を務める。
1クラス10~20人程度の少人数制で、全教員が生徒個々の情報を共有しながら、学習面でも生活面でもきめ細かく対応している。
例えば、中学時代に通知表で1や2しか取れなかった子が、...









