26日、ソウルの日本大使館公報文化院で、宮城県塩釜市の魅力を伝えるメッセージを撮影する中高生ら(共同)

 【ソウル共同】宮城県塩釜市の国際交流研修事業で韓国を訪問した中高生10人が26日、ソウルの日本大使館公報文化院で、国交正常化60周年を迎えた日韓関係の歴史を学んだ。塩釜市の魅力を紹介し、東日本大震災時の韓国から東北地方への支援に感謝するメッセージ映像も撮影。同院のインスタグラムで近く、公表する予定だ。

 生徒らは日韓外交の現場や両国間の人的往来の増加について、大使館職員から説明を受けた後、海産物や「塩釜みなと祭」といった伝統文化など地元の魅力をカメラに向かって紹介した。

 中学2年の菅野心絆さん(13)は「ファッションなど韓国から伝わるものに学ぶことは多いが、日本から伝えたいことも見つめ直す機会になった」と語った。

 市が続ける国際交流プログラムで、訪韓は2回目。今回は24〜28日の日程で、ソウルの中学や家庭も訪れて交流する。