【モスクワ共同】「シベリアの真珠」として名高いロシアの世界自然遺産バイカル湖があるイルクーツクで27日、プーチン大統領が今月署名した同湖沿岸での限定的な森林伐採を容認する改正法に反対するデモが行われ、200〜300人が参加した。地元メディアなどが報じた。

 デモでは改革派野党ヤブロコのルイバコフ代表や共産党の下院議員らが演説し、参加者は「バイカル湖での伐採は反対」などと書かれたプラカードを掲げた。

 世界最深で透明度の高さで知られるバイカル湖では希少な生態系が維持されている。ロシア科学アカデミーの水問題を研究する科学者らが湖沿岸での伐採容認は生態系の破壊につながると主張し、プーチン氏に改正法を認めないよう請願する書簡を公開するなど反対運動を進めていた。改正法は来年3月に発効する。