記者会見する東京電力柏崎刈羽原発の稲垣武之所長=29日午前、新潟県刈羽村

 東京電力柏崎刈羽原発6号機(新潟県)で再稼働直後に制御棒に関する警報が鳴り原子炉を停止させた問題について、稲垣武之所長は29日の定例記者会見で「(トラブルの原因が)一定程度見えてきた。原子炉の再起動はそんなに遠くはないが、何月何日とは言えない」と述べた。営業運転移行日など今後の工程は「調査結果が出てからとなるが、状況を踏まえて見直していきたい」とした。

 制御棒は燃料の核分裂反応を調節する重要設備。稲垣所長はトラブルの原因について「電流の周波数を変える部品『インバーター』と制御棒を動かす機械の組み合わせ設定で問題が起きたと推定している」と説明。メーカーの工場で確認作業を続けているとした。

 東電によると、6号機は21日夜に原子炉を起動し再稼働した。約5時間半後の22日未明、制御棒の操作監視系の異常を知らせる警報が作動。制御棒を操作する盤のインバーターが原因とみて予備品と交換したが、状況が改善せず、23日未明に原子炉を止めた。

 東電の原発再稼働は、2011年3月に福島第1原発事故を起こして以来初めて。