SNS向けの動画撮影で灯籠(ランタン)作りに挑戦する金杉憲治駐中国大使=9日、北京(共同)

 金杉憲治駐中国大使が交流サイト(SNS)の個人アカウントで中国文化やグルメ体験を投稿し、話題を呼んでいる。中国の世論に向けて発信して対日感情の改善を働きかける狙いがある。日中関係が冷え込む中でも継続し、短文投稿サイト微博(ウェイボ)のフォロワーは約25万5千人となった。

 「今日は灯籠(ランタン)を作ってみたいと思います」。在中国日本大使館で今月9日、金杉氏はSNS向けの動画撮影を行った。中国では春節(旧正月)から15日目の「元宵節」に灯籠を飾る風習がある。「手先が不器用なのがばれてしまうな」と言いつつも、手際よく灯籠を組み立て、紙をのり付けした。

 2023年12月に着任した金杉氏は中国の生活を楽しんでいる様子を伝えようと、24年4月から月1〜2回、中国の文化体験を伝えている。企画や撮影は大使館員が行う。

 昨年11月、台湾有事が存立危機事態になり得るとした高市早苗首相の国会答弁以降、日中関係は緊張状態が続くが、金杉氏への批判コメントはあまりないという。(北京共同)