22日、ロシアの攻撃があったウクライナ首都キーウ近郊で緊急対応に当たる隊員。ミサイルや無人機攻撃が相次いでいる(ゲッティ=共同)

 【キーウ共同】ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから24日で4年。ウクライナでは民間人死者の増加に歯止めがかからない。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると、これまでに少なくとも1万5172人が死亡した。和平交渉妥結の見通しは立たず、戦闘が続けば被害の拡大は避けられない。

 OHCHRの集計では、民間人の負傷者は4万1378人に上る。2025年以降、ロシア軍は無人機や長距離ミサイルを使った攻撃を強化。地雷や不発弾の爆発による犠牲も続いている。累計の死傷者数は23年比で70%、24年と比べても31%増えた。

 厳冬の中、エネルギー施設への集中攻撃で停電が慢性化し、市民生活の負担が増大。低体温症による死者も出ている。OHCHRによると、ウクライナは侵攻開始前の発電能力の半分以上を失ったとみられる。各国から発電機供与が相次ぐが、電力不足解消のめどは立っていない。

 ゼレンスキー大統領は19日の共同通信との単独会見で、市民保護のためには「防空が最重要課題だ」と強調した。