【キーウ共同】ウクライナがロシアに向けて発射した無人機の一部が23日から25日にかけ、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のバルト3国に相次いで落下し、混乱が広がっている。ロシアによる電波妨害で進路を外れ、国境に近い地域に飛来したとみられる。各国は防空強化などの対応を迫られそうだ。

 リトアニアでは23日、湖に落下。ラトビアでは25日、南部に墜落し、エストニアでも同日、発電所の煙突に衝突した。いずれも人的被害は確認されていない。

 ウクライナはロシアの石油関連施設や港湾インフラなどを狙った大規模な無人機攻撃をたびたび実施している。タス通信によると、ロシア国防省は25日、389機を撃墜するなどしたと発表。一部は近接のバルト3国に飛来したとみられる。

 ラトビアのリンケービッチ大統領は、落下した無人機はウクライナ製でロシアを狙ったものだったと指摘した上で、国境地域の防空システム構築が最大の課題との認識を示した。リトアニア政府高官は、ウクライナとの関係悪化を避ける姿勢を強調した。