佐賀県警本部=1月

 佐賀県警科学捜査研究所(科捜研)元職員のDNA型鑑定不正に関し、不正が発覚した2024年10月以降も、元職員が鑑定資料のある部屋で勤務し、不正行為ができる状態だったことが29日、県警への取材で分かった。県警は発覚後の不正は確認されていないとしていたが、佐賀地検は今年2月、元職員が25年1〜2月に証拠を偽造した罪などで在宅起訴した。

 県警は29日、発覚後も元職員が不正に及ぶことが「可能だった」とする一方、実際にしていたかどうかは「公判開始前で確認中だ」との見解を示した。

 虚偽有印公文書作成・同行使と証拠隠滅の罪で在宅起訴されたのは元科捜研法医第1係主査冨永剛弘被告(42)。24年10月16日以降、25年3月に休暇を取得するまで勤務しており、自身が担当した鑑定の残った資料を依頼元の署に返す業務に携わっていた。

 起訴状によると4件の証拠偽造のうち2件は、25年1月から、県警が不正の調査のために資料を全て回収した2月7日ごろまでに行われたとしている。