【カイロ共同】レバノンの国営通信は12日、イスラエル軍と親イラン民兵組織ヒズボラの交戦が再開した3月2日以降のレバノンの死者が2055人になったと報じた。負傷者は6500人を超えた。イスラエル軍は地上侵攻を拡大するレバノン南部で攻撃を続け、国営通信によると国境に近いビントジュベイルで激しい衝突が起きた。

 イスラエルのネタニヤフ首相は12日、カッツ国防相らと共にレバノン南部に入り、イスラエル軍部隊を視察した。ネタニヤフ氏は「戦争は続いている。やるべきことは多く残っている」と表明。ヒズボラの脅威排除に向け「緩衝地帯」の拡大を目指す姿勢を強調した。

 レバノンでは多数の避難民が発生し、人道状況悪化が懸念されている。首都ベイルートの男性(40)は電話取材に対して「情勢は不安定だ。明日何が起こるか誰にも分からない」と話し、早期停戦を願った。

 レバノン大統領府によると、同国とイスラエル、米国の3カ国会合を14日にワシントンの米国務省で開く予定。米国の仲介で、ヒズボラとイスラエルの停戦を目指す。