はしかに感染し、病院で手当てを受ける子ども=4月27日、バングラデシュの首都ダッカ(ロイター=共同)

 【ダッカ共同】バングラデシュで、はしかが急拡大している。地元メディアによると3月15日から5月1日までに、はしかや関連が疑われる症状によって計280人が死亡した。多くが子どもで、感染疑い例は3万8千人以上。世界保健機関(WHO)は、国境を接するインドやミャンマーでも感染が広がる恐れがあるとしている。

 デーリー・スター紙によると、バングラデシュは国連児童基金(ユニセフ)が提供したはしかワクチンを使い、生後9カ月と15カ月の子どもに接種してきた。だが昨年9月、当時のユヌス暫定政権がユニセフを通じた調達をやめて公開入札に切り替えたため供給が不足。予防接種が停滞した。

 今回の流行は今年1月、南東部コックスバザールにあるミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャの難民キャンプから始まり、全土に広がった。

 はしかは感染力が非常に強い「麻疹ウイルス」が引き起こす急性の感染症。感染から10日ほどで発熱やせき、鼻水の症状が出て、その後に発疹が現れる。脳炎で重症化することもある。日本でも今年、感染者が急増している。