【ベルリン共同】ドイツの映画監督ビム・ベンダースさん(80)は、監督を務めた1975年の映画「まわり道」について、テレビ局やストリーミングサービス、配給会社などに一般公開や配信の停止を指示した。撮影時に13歳だった女優が上半身裸で出演したシーンを謝罪した。自身の財団のウェブサイトに3日、声明を掲載した。

 ドイツを代表する映画監督の一人のベンダースさんが70年代の映画の配信や公開停止を求める異例の対応に踏み切ったことで、他の監督の過去の作品に対して同様の措置を求める声が広がる可能性がある。

 女優はドイツ出身のナスターシャ・キンスキーさん(65)。南ドイツ新聞が5月に報じたインタビューで、長年にわたりこのシーンの削除を求めてきたとして「映画は初出演作で、ベンダースさんは最初の監督だったが、私を守ってくれなかった」と批判していた。

 これに対し、ベンダースさんは声明で「私は当時、キンスキーさんをもっと守るべきだったと痛感している。心よりおわび申し上げる」とした。