スペイン警察が押収した30トンのコカイン=5月8日、マドリード(Guardia Civil/Reuters TV提供、ロイター=共同)

 【ウィーン共同】国連薬物犯罪事務所(UNODC)は26日、2026年版「世界薬物報告」を公表し、24年に世界の15〜64歳の人口の6・2%に当たる推計3億3100万人が薬物を使用したと明らかにした。規制や摘発から逃れるため薬物製造業者が開発した新型の合成薬物が「前例のないほど急増している」と懸念を示した。

 報告によると、24年に世界で押収された薬物の種類は00年より前と比べ約5倍に上っており、「薬物の市場はより複雑になり急速に変化している」と指摘。24年に流通した日本で「危険ドラッグ」とも呼ばれる新規精神活性物質(NPS)は755種類で、うち118種類が初めて確認されたものだったという。

 報告は、組織犯罪集団の活動を阻止するとともに、薬物使用の予防や治療への投資を増やすことの必要性を訴えた。

 24年に最も使われた薬物は大麻で、推計2億5600万人が使用。次に多いのは鎮痛作用のあるオピオイド(医療用麻薬)で6300万人。覚醒剤アンフェタミンが3200万人、コカインが2500万人と続いた。