通信制高校がどう見られているのか、世間での認知や理解度を可視化するため、プレマシードは2026年5月15日(金)~19日(火)に「通信制高校に対する認識調査」を実施しました。
本調査は15~19歳(子世代)300名、40~59歳(親世代)300名を対象に行い、親世代には自身の学生時代をふり返って回答してもらいました(※1)。本調査の結果から、通信制高校の認識に関する問題点やイメージを変えるための施策を考察しています。
Q1.あなたは通信制高校を進学先として検討したことはありますか。(単数回答/n=600)
10代は「現在検討している」が4.3%、「過去に検討したことがある」が14.7%、合計は19.0%になりました。一方、親世代は「当時、検討していた」が3.0%、「当時、少し検討したことがある」が4.7%、合計は7.7%でした。「通信制高校に在学していた/卒業した」も10代は20.7%、親世代は3.3%で、検討したことがある、または在籍経験がある割合は10代が圧倒的に高い結果となりました。
Q2.あなたの通信制高校に対するイメージをお答えください。(複数回答/n=600)
この設問では、「良いイメージ」が11.5%、「やや良いイメージ」が29.5%で、合計は41.0%でした。イメージについては世代間の乖離が大きく、10代は良いイメージと良くないイメージが半々なのに対し、親世代は良くないイメージの合計が70%を超えています。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
通信制高校のイメージに関して、10代は「良い」と「良くない」がほぼ半々でしたが、親世代は圧倒的に良くないイメージを持っています。Q1で明らかになったように、親世代は通信制高校への進学を検討した経験がほとんどありません。全日制高校だけが進学先の候補だった時代背景から通信制高校は身近なものではなく、昔のイメージからアップデートもされていないのでしょう。
一方、10代は自身や周囲の友達が通信制高校を進学先の候補に検討した経験があり、アイドルやインフルエンサーも通信制高校に通っている(いた)ことを公言しているため、親世代に比べると遥かに身近な存在であり、どのような学校なのか知っていることが良いイメージの醸成につながっていると推察できます。
Q3.あなたが通信制高校に抱いているイメージとして、あてはまるものを選んでください。(複数回答/n=600)
通信制高校のイメージは「不登校を経験した生徒が多い」が49.2%、「自分のペースで学べる」が48.5%、「自由度が高そう」が31.7%でした。不登校経験者が多いというイメージには世代間の差はあまりなく、自由度に関するポジティブなイメージに世代間の乖離が見られました。(世代別データの詳細はこちら)
<プレマシード代表 岩田のコメント>
Q3で10代と親世代の回答率が10%以上開いている項目を見ると、「自分のペースで学べる」「自由度が高そう」「人間関係の負担が少なそう」など、通信制高校のメリットといえるものがほとんどでした。10代は通信制高校の仕組みや良さをしっかり認識し、理解しているようです。一方、10代より親世代の回答率が高かったものは「問題のある生徒が多い」と「自己管理が難しそう」の2つでした。(実は真面目で責任感の強い生徒ほど「学校に行かなければならない」というプレッシャーから不登校になりやすく、卒業率を高めるために学習や生活面のサポートも手厚くなっています。)この回答は「親世代に誤解されている部分がまだまだ多い」と感じさせるものです。
世代間で乖離している項目を比べると、10代は今の通信制高校を身近に感じていて、だからこそ理解が進んでいるのではなかと考えられます。
Q4.あなたは、通信制高校に通うことに対して、世間には偏見や誤解があると思いますか。(単数回答/n=600)
この設問では、「とてもそう思う」が16.2%、「ややそう思う」が54.7%で、合計は70.8%でした。10代は77.7%が「そう思う」と答えており、通信制高校には偏見や誤解があると親世代より強く感じています。
Q5.通信制高校に通う生徒にどのような印象を持っているか、あてはまるものを選んでください。(複数回答/n=600)
通信制高校に通う生徒への印象として、回答率が最も高いのは「何らかの悩みや事情を抱えている」で42.5%でした。次いで、「自分のペースで学校生活を送っている」が31.0%、「好きなことや目標に向かって頑張っている」が24.7%、「ギャルやヤンキーなど、派手な人が多そう」が23.5%と続いています。「自分のペースで学校生活を送っている」のように、自由度が高い仕組みに関連したポジティブなイメージは10代が底上げしており、世代間の乖離が大きくなっています。 (世代別データの詳細はこちら)
<プレマシード代表 岩田のコメント>
Q4で多くの10代が「通信制高校は誤解されている」と答えました。その理由がQ5の結果に表れています。
Q5を詳しく見ると、10代の回答率が高いのは「自分のペースで学校生活を送っている」「好きなことや目標に向かって頑張っている」などのポジティブな印象の項目であり、この2つで親世代の回答率は15%以上も下回っています。
一方、10代より親世代の回答率が高かったものは「ギャルやヤンキーなど、派手な人が多そう」と「問題行動を起こした生徒が多そう」の2つでした。
10代が通信制高校の通学に偏見や誤解がある(Q4)と答えたのも、通信制高校のイメージ(Q3)や通っている生徒の印象(Q5)について、自分たちと親世代の認識に差があると感じているからではないでしょうか。
Q6.あなたは、通信制高校について「実態がよく知られていない」と感じますか。(単数回答/n=600)
この設問では、「とても感じる」が23.2%、「やや感じる」が51.8%で、合計は75.0%でした。世代間の差はほとんどありません。
Q7.通信制高校について具体的にイメージできるものを選んでください。(複数回答/n=600)
具体的にイメージできるものとしては、「通っている生徒の特徴」と「登校頻度・通い方・学習スタイル」が共に19.3%、「学校の雰囲気」が17.3%でした。
10代と親世代の回答率を比較すると、「その他」と「特にない」以外の全項目で10代の回答率が高く、親世代よりも通信制高校の情報に触れていることが分かります。 (世代別データの詳細はこちら)
<プレマシード代表 岩田のコメント>
Q6で判明したのは、10代も親世代も「通信制高校の実態があまり知られていない」と認識にしていることです。これまでの回答で10代は通信制高校に対して比較的良いイメージを抱いていましたが、「それでも当事者でなければよく分からない」と感じているのが実態のようです。
その理由がQ7に表れていて、回答率が最も高かった「通っている生徒の特徴」と「登校頻度・通い方・学習スタイル」でも全体で19.3%に留まり、20%に達しませんでした。世代別で見ると10代の認知と情報取得率は親世代より高く、進路選択の当事者である10代に対して一定程度の情報接触が進んでいるようです。しかし、10代だけに絞っても回答率が30%を超える項目はありませんでした。
通信制高校を具体的にイメージできないのは、学校ごとに異なる環境や複雑な制度が影響しているかもしれません。通信制高校がどのような学校なのか知ってもらうためにも、10代にはこれまで以上に活発に情報提供を行い、同時に親世代が抱くネガティブなイメージの払拭にも取り組んでいく必要があるでしょう。
結果について - 代表取締役 岩田彰人
通信制高校に対する認識には、依然として世代間で大きな差がありました。同時に、通信制高校の実態については世代を問わず十分に理解されていないことも明らかになりました。
ただ、本調査を分析すると通信制高校への偏見や誤解は「実態を知らないこと」への認知不足が原因だと考えられます。
通信制高校の学び方や環境、進路実績、在校生の特徴や成長など、これまであまり知られてこなかった部分にスポットライトを当て、積極的な情報発信を行うことで通信制高校のイメージが改善される可能性はありますし、世代間の認識のギャップを縮小させる余地は十分にあります。
通信制高校への理解を深めてもらうためには、制度や学校の情報だけでなく、実際に通信制高校に通っている生徒たちの経験や成長を発信していくことが重要です。その積み重ねが通信制高校に対する誤解や偏見の解消につながり、一人ひとりが自分に合った進路を選択できる社会の実現につながるのではないでしょうか。
プレマシードでは当事者の声を伝えるため、通信制高校の現役生・卒業生を対象としたインターンシップを行い、通信制高校のリアルを伝える情報・検索サイト『Go通信制高校』に「先輩に聞く通信制高校のリアル」というコンテンツを実装しました。
これは通信制高校に通っている(いた)先輩たちが自身の体験や学校生活について発信するもので、SNSや匿名掲示板とは異なり、インターンは名前と顔を出し、内容を精査した上で掲載しています。そのため、通信制高校を検討中の中高生は進路選択の参考となる、信頼性の高い情報に触れることができます。
通信制高校に対するネガティブなイメージ、そこから生じる誤解や偏見によって、進学をためらう生徒と保護者がいます。しかし、進路選択はその後の人生を左右する大切な決断です。進路選択を世間のイメージで判断するのではなく、通信制高校で過ごしている(いた)当事者から正しい情報を得て、自分の意思で納得のいく道を選んでほしいと思っています。
※1)調査結果は、小数点第二位を切り捨てた数値で表示しています。
調査概要
調査手法 : ネットリサーチ
対象者条件: 【性別】 男性、女性
【年齢】 15~19歳代(子世代)+40~59代(親世代)
【地域】 全国
割付 : 15~19歳 40~59歳 各300サンプル
調査期間 : 2026年 5月 15日 ~ 5月 19日
Go通信制高校
多様な角度から通信制高校やサポート校、技能連携校、高等専修学校を紹介するポータルサイトです。偏差値や知名度など単なるスペックの比較ではなく、10代の悩みややりたいことは個性としてとらえ、それを解決する学校の個性とのマッチングを目指します。
オフィシャルサイト
10代の若者の学びへの価値観や彼らが抱える悩みへの認識には世間との大きなギャップがあります。この問題を解決に導くため、みんなでもっと自由に語りあえるようになれば今よりもちょっとだけ良い世の中になる気がする、そんな思いでさまざまな立場からのリアルな声を届けていきます。
会社概要
商号 : 株式会社プレマシード
代表者 : 代表取締役 岩田 彰人
所在地 : 東京都渋谷区神宮前2丁目18−19 the Folks 3B/3F
企業URL: https://prmaceed.co.jp/


















