米国歴史博物館前=25日、ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は24日、スミソニアン協会が運営する首都ワシントンの米国歴史博物館前の歩道に「米国の歴史を正確に反映していない」と警告する看板を設置するよう、政府機関に指示する大統領令に署名した。「愛国的な歴史観」に沿った展示を求める政権の圧力の一環。建国250年を迎えた米国の歴史認識を巡り対立が激化している。

 野党民主党の下院議員はX(旧ツイッター)で「歴史を書き換えようとするイデオロギーに突き動かされた政治権力の乱用」だと指摘。米国歴史学会の事務局長も米メディアに「極めて狭く制限された愛国心の定義に基づいた大統領令で前例がない」と訴えた。

 トランプ政権は独立記念日の7月4日、ホワイトハウスの国内政策評議会が作成した報告書を公表した。歴史博物館について「急進的な活動家のイデオロギー」や「反白人的」な偏見を持ち、米国史をゆがめていると一方的に主張した。

 その上で、初代大統領ジョージ・ワシントンら建国の父らに関して奴隷制との関係ばかりが紹介されていると批判した。