和歌山県の串本、古座川両町を流れる古座川で26日、江戸時代の捕鯨船を模した小舟にのぼりやちょうちんを飾り付けた2隻の「御舟」が華やかに水上を渡御する「河内祭」が営まれた。

 2隻は古座川に浮かぶご神体の小島「河内島」をゆっくりと回り、船上の男性たちが歌う「御舟謡」が響いた。河原では獅子舞が披露され、猛暑の中、訪れた観客を楽しませた。

 祭は、文化庁の日本遺産「鯨とともに生きる」を構成する文化財の一つ。古座川河内祭保存会会長の杉本喜秋さん(79)は「30〜40年前は御舟は3隻で御舟謡の歌い手も36人いたが、今は4人に減った。厳しい状況だが何とか伝統を守っていきたい」と話した。