記者会見する、死亡した武石知華さんの両親=30日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 沖縄県名護市辺野古沖で船2隻が転覆した事故で、死亡した武石知華さん(17)の両親が30日、東京都内で記者会見した。武石さんが通っていた同志社国際高(京都府)側などに対する告訴に至った経緯を打ち明け、真相解明を求めた。父親は「このまま時間が過ぎれば最悪の場合、誰も法廷で刑事責任を問われない。私たちはそれは耐えられない」と話した。事故後、両親の会見は初めて。

 父親は「学校を信じて送り出した研修旅行で、知らないうちに抗議活動に使われた船に乗せられ、大波にのまれて帰ってこなかった」と悔やんだ。その上で「船に乗せると決め、事故を止められる機会を全て素通りしたのは学校だ」と非難。「なぜ知華が死ななければならなかったのか」と訴え、再発防止を求めた。

 事故は3月16日に発生。研修旅行で平和学習中の同校生徒らが乗っていた船2隻が転覆し、武石さんと金井創船長(71)が死亡。生徒と乗組員計14人が負傷した。船は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古移設に反対する「ヘリ基地反対協議会」が運航していた。