講演する漫画家の武田一義さん=1日午前、青森県弘前市の弘前大

 漫画家の武田一義さん(50)が1日、青森県の弘前大で講演し、太平洋戦争で多数の犠牲者が出たパラオ・ペリリュー島の激戦を描いた作品「ペリリュー 楽園のゲルニカ」に関し「現実の戦争が兵士や民間人にもたらす極限状況を描きたかった」と語った。想像力が失われると戦争を受け入れてしまう恐れがあると指摘。実際の戦争がどういったものか知る努力が必要だと訴えた。

 作品は、漫画家を夢見ながらペリリュー島に赴いた架空の兵士の物語。原案協力者がペリリュー島からの生還者に取材していた。

 講演には学生ら約150人が参加した。武田さんは、作品について「当時の状況から、現代人が実際の戦場や戦時下の状況を想像する材料になるのではないかと思う」と話した。