ネパール・カトマンズで、土石流と洪水の犠牲者を追悼するため掲げられた半旗=7日

 【カトマンズ共同】ネパールと中国の国境付近で発生し計1400人以上が死亡した土石流災害で、ネパール政府は12日までに、国内の総被害額が約18億ドル(約2760億円)に上ると発表した。年間予算の約12%に相当する。ヒマラヤを擁し、トレッキングが盛んなネパールでは、繁忙期を迎える中で旅行のキャンセルが相次ぎ、観光業にも影響が広がっている。

 政府は復旧・復興に約47億8千万ドルが必要との見方を示し、国際社会に支援を求めている。

 土石流はチベット仏教やヒンズー教の聖地への巡礼ルートがある山岳地帯で起きた。11日時点のネパール側の行方不明者は5130人で、うち大阪の日本人家族を含む約600人が外国籍。多くが巡礼や観光目的で訪れていたとみられる。

 ネパール政府によると、昨年の外国人観光客は約116万人で、観光業は重要な外貨獲得源の一つだ。カトマンズの観光案内所で働くタパさん(36)によると、例年8〜11月は繁忙期だが、9月に旅行予定だった外国人観光客の半数近くが予約をキャンセルした。