【ベルリン共同】日立製作所で鉄道事業を統括するジュゼッペ・マリノ執行役専務は22日、共同通信のインタビューで、成長が続く鉄道事業の強化に向けて、新たな企業の合併・買収(M&A)に意欲を示した。新市場の開拓やデジタル分野などで「厳選していきたい」と方針を説明。既存事業の育成との両輪で拡大を目指す考えを示した。

 日立は鉄道事業の売上高を2030年度に2兆円と、25年度の約1兆3千億円から急伸させる目標を掲げる。マリノ氏は「目標を上回る可能性はある」と述べた上で、売上高目標の達成だけでなく、付加価値の高いサービスによって収益性を強化する重要性を強調した。

 ベルリンで開催中の鉄道技術見本市「イノトランス2026」の会場で取材に応じた。会場では高速鉄道車両「ETR1000」を展示。イタリアなどで運行されているほか、英仏海峡トンネルでの運行計画もある。

 マリノ氏は計画について「間違いなく重要だ。快適で、二酸化炭素(CO2)の排出量が少なく、欧州の発展に大きく貢献する」と述べた。