クビアカツヤカミキリの成虫

 サクラやウメなどの樹木を食い荒らす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」が急増していることを受け、政府は6日、自治体による防除を促進するため、2026年度の予備費から約32億円を支出することを閣議決定した。環境省は同日から自治体の対策事業を支援するため「特定外来生物防除等対策事業」の追加公募を始めた。

 笹川博義環境相は閣議後記者会見で「被害が急速に拡大している。スピード感を持って対策を進めたい」と話した。環境省によると、被害木の伐採や薬剤注入、成虫が木に侵入するのを防ぐネットの設置費用など環境省事業に約27億円、被害果樹の調査など農林水産省事業に約5億円を充てる。

 本年度予算を巡っては、自民党の被害対策プロジェクトチームが2日、成虫の拡散防止に向けて秋冬の対策が重要だとし、本年度の予算拡充を求める緊急決議を取りまとめた。

 クビアカツヤカミキリはバラ科のサクラやウメ、モモなどの樹木内部を食い荒らして枯死させるカミキリムシ科の昆虫。18年に特定外来生物に指定され、8月現在、22都府県で発生を確認している。