ALL DIFFERENT株式会社
調査「2026年度新入社員調査が振り返る内定期間のフォロー」




累計20,000社470万人以上の組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社(所在地:東京都千代田区 代表取締役社長:眞崎大輔)および「人と組織の未来創り(R)」に関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所(R)は、2026年3月24日~5月6日の期間で、2026年度入社の新入社員3,849人を対象に意識調査を行いました。本リリースでは、「内定期間のフォロー」をテーマに調査・分析した結果を公表いたします。

背景

新卒採用市場では、少子化を背景とした売り手市場が続いており、企業間の採用競争は年々激化しています。近年では、学生が複数の内定を保有したまま就職活動を続けることも珍しくなく、内定承諾後に辞退が発生するケースが一定数あります。そのため、採用目標人数を確保できず、秋以降も採用活動を継続せざるを得ない企業もあり、採用側にとって内定者辞退防止は大きなテーマとなっています。そうした中、多くの企業では内定者懇親会や社員面談、定期的な情報発信など、入社までの内定フォロー施策を強化しています。

本調査では、2026年度新入社員を対象に行った、内定期間に受けたフォロー施策やその評価について調査し、経年変化の分析も行いました。
調査結果の概要
- 新入社員の入社理由、1位は「志望業界だったから」36.9%
- 入社理由の経年変化、「志望業界だったから」は13年間連続1位。「内定がもらえたから」は13年間で8.7ポイント低下し過去最低
- 新入社員の内定期間に受けたフォロー、「懇親会」が47.5%でトップ
- 内定期間に受けたフォロー、「懇親会」「入社予定の会社で研修」は増加傾向
- >最も良かったフォローに選ばれた項目、「懇親会」が65.5%でトップ





調査結果の詳細

1. 新入社員の入社理由、1位は「志望業界だったから」36.9%
初めに、2026年度新入社員に今の会社へ入社を決めた理由を聞きました。

結果、「志望業界だったから」の割合が最も高く、36.9%でした。次いで、「仕事内容が合っていたから」(21.3%)、「社員が魅力的だったから」(14.4%)でした。

「勤務地が合っていたから」「福利厚生が充実していたから」「給料が納得できる水準だったから」など条件面に関する項目はおおむね低い傾向となりました。

なお、「社長の考えに共感したから」「内定がもらえたから」はどちらも5.4%にとどまりました(図1)。



2. 入社理由の経年変化、「志望業界だったから」は13年間連続1位。「内定がもらえたから」は13年間で8.7ポイント低下し過去最低
2014年度からの入社理由の経年変化を見ると、「志望業界だったから」が13年間連続トップとなりました。特に2023年度には、対前年度比で9.5ポイント高まり、39.6%に。2024年度はやや低下したものの、その後も30%台後半で推移する結果となりました。

「仕事内容が合っていたから」「社員が魅力的だったから」はそれぞれ2020~2023年度は低下傾向でしたが、13年間2位、3位を維持。2024年度以降は少しずつ復調しています。

13年間を通じて低下傾向が見えたのは、「内定がもらえたから」と「社長の考えに共感したから」でした。2026年度は、12年前に比べてそれぞれ6.8ポイント、8.7ポイント低下し、ともに過去最低でした(図2)。



3. 新入社員の内定期間に受けたフォロー、「懇親会」が47.5%でトップ
続いて、2026年度新入社員に、内定時代に受けた会社からのフォローは何か、複数選択で聞きました。

1位は「入社予定の会社での懇親会」で47.5%。2位は「入社予定の会社で研修」(30.2%)、3位は「スマートフォン、タブレットなどで学習するアプリ」(22.9%)でした。

一方、「事務連絡だけで何も受けていない」は11.8%でした(図3)。



4. 内定時代に受けたフォロー、「懇親会」「入社予定の会社で研修」は増加傾向
2022年度からの「内定期間に受けた会社からのフォロー」の経年変化を見ると、「入社予定の会社での懇親会」は5年連続でトップとなりました。2022年度に比べると4年間で7.9ポイント増加していました。

2位の「入社予定の会社で研修」もおおむね増加傾向にあり、2026年度は4年前より4.2ポイント増えました。

一方、「PCで受講するe-learning」「課題図書の配布」はともに低下傾向にあり、4年前に比べてそれぞれ5.1ポイント、7.6ポイント低下しました(図4)。



5. 最も良かったフォローに選ばれた項目、「懇親会」が65.5%でトップ
2026年度調査で「内定先企業から受けたフォロー」の各項目の回答者のうち、「内定先企業から受けて最も良かったフォロー」を選んだ割合を見ると、「入社予定の会社での懇親会」が65.5%と最高でした。

次いで、「アルバイト/インターンとしての勤務」(61.0%)、「入社予定の会社で研修」(46.1%)でした(図5)。



まとめ

本調査結果から、2026年度の新入社員が今の会社に入社を決めた理由は、「志望業界だったから」「仕事内容が合っていたから」が合わせて半数を超えました。一方、「内定がもらえたから」と答えた新入社員が5.4%にとどまることがわかりました。

また、入社理由の経年結果を見ると、「志望業界だったから」は13年間トップを維持しており、特にコロナ後に入社した2023年度新入社員以降、高まりました。一方、「内定がもらえたから」という理由は低下傾向が続いており、13年間で8.7ポイント低下しました。企業が学生を選ぶのではなく、学生が企業を選ぶ売り手市場が続いていることが、本データからも裏付けられました。

内定先企業から受けたフォローについては、「入社予定の会社での懇親会」と答えた割合が約半数で、次いで「入社予定の会社で研修」が約3割でした。

内定先企業から受けたフォローの経年変化を見ると、「PCで受講するe-learning」「課題図書の配布」は低下傾向にありました。

内定先企業から受けたフォローのうち、「最も良かったフォロー」として「懇親会」「アルバイト/インターンとしての勤務」がいずれも6割を超えました。「アルバイト/インターンとしての勤務」を経験した新入社員の割合は全体の1割未満でしたが、相対的に満足度が高い結果となりました。

考察「これからの内定者フォローのポイントとは」

本調査の結果から、2026年度新入社員の入社理由として、「志望業界だったから」が約4割、「仕事内容が合っていたから」が約2割ある一方、「内定がもらえたから」は5.4%と低いことがわかりました。13年間の推移を見ても、「内定がもらえたから」は低下傾向にあり、2026年度は過去最低となっています。このことから、新卒採用における売り手市場が続く中でも、学生は「内定獲得」を就職活動のゴールと捉えるのではなく、「自分が働きたい業界・仕事内容かどうか」という観点を重視して入社先を選ぶ傾向が強まっていると考えられます。

また、「社長の考えに共感したから」は低下傾向にある一方、「社員が魅力的だったから」は13年間にわたり3位を維持していました。このことから、学生は企業選びで、経営トップの発信や理念よりも、実際に働く社員との接点を通じて、その企業で働く価値や職場の雰囲気を判断していると考えられます。

さらに、その評価実態も明らかになりました。「内定先企業から受けたフォロー」「受けて最も良かったフォロー」のいずれにおいても、「懇親会」が連続してトップとなりました。懇親会は内定者フォローの代表的な施策として定着しており、今後はその内容や質が一層重要になると考えられます。

「懇親会」の質を高める上で、特に入社後の成長支援という観点は重要です。当社の2026年度内定者調査*では、入社に向けた心境として7割以上が「不安」と回答しました。そして、不安の内容として「自分の能力で仕事についていけるか」が69.7%と最も高い割合になりました。こうした結果を踏まえると、「懇親会」では単なる人間関係構築の場にとどまらず、内定者の入社後の不安軽減の場としての設計も重要です。入社後に取り組む業務のイメージだけでなく、悩みや壁に直面しても乗り越えられるという成長のイメージを醸成できるプログラムが効果的です。

例えば、先輩社員が入社1年目の時に取り組んだ仕事や直面した課題、それをどのように乗り越えたのかをテーマとした座談会の実施が当てはまります。内定者が年齢の近い先輩社員と対話し、成功体験だけでなく失敗やその克服経験にも触れることで、入社後の姿をより具体的にイメージでき、不安の軽減につながるでしょう。

多くの企業が内定者フォローに注力する今だからこそ、「何を目的とし、どのような効果を目指して、どのような施策を実施するのか」を明確にすることが重要です。入社前の不安解消にとどまらず、入社後の成長支援まで見据えた取り組みが求められるでしょう。

*ラーニングイノベーション総合研究所「内定者意識調査(内定期間の心境編)」https://www.all-different.co.jp/app/uploads/all/news_20260205.pdf



ALL DIFFERENT株式会社
事業開発推進本部 コンテンツマネジメント部 ユニットリーダー
宮澤 光輝(みやざわ・こうき)

東京大学卒業後、ALL DIFFERENT (旧トーマツ イノベーション/ラーニングエージェンシー)に入社。コンサルタントと研修講師を兼務し、サービスの企画・開発、研修講師育成、中堅~大企業に対して研修の企画・提案および実施などをはじめとした人材育成支援に従事。複数の全社プロジェクトでプロジェクトリーダーを担当。現在はサービスの企画・開発チームのリーダーとして、対面研修、オンライン研修などの新サービスの企画・開発、研修講師育成を担う。研修講師としては公開講座や企業内研修等で、OJT指導者向け、管理職向けの研修を中心に年間100回以上実施。




調査概要


*本調査を引用される際は【ラーニングイノベーション総合研究所「2026年度新入社員調査が振り返る内定期間のフォロー」】と明記ください
*各設問において読み取り時にエラーおよびブランクと判断されたものは、欠損データとして分析の対象外としています
*構成比などの数値は小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%とならない場合がございます

ラーニングイノベーション総合研究所
「人と組織の未来創り(R)」に関する様々な調査・研究活動を行っている当社研究機関。データに基づいた組織開発に関する解決策を提供。

ALL DIFFERENT株式会社
組織開発・人材育成支援を手掛けるコンサルティング企業。
人材育成から、人事制度の構築、経営計画の策定、人材採用までの組織開発・人材育成の全領域を一貫して支援。

《沿革》
2006年 トーマツイノベーション株式会社として人材育成事業を開始し、業界初や特許取得のサービスを多数開発・提供
2019年 株式会社ラーニングエージェンシーとして、デロイトトーマツグループから独立
2024年 ALL DIFFERENT株式会社へ社名変更

■代表取締役社長 眞崎 大輔
■本社所在地   
〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-7-1
有楽町 ITOCiA(イトシア)オフィスタワー 15F(受付)・17F・18F
■支社      中部支社、関西支社
■人員数     333人(2026年4月1日時点)
■事業      
組織開発支援・人材育成支援、各種コンテンツ開発・提供、ラーニングイノベーション総合研究所による各種調査研究の実施
■サービス    
定額制集合研修「Biz CAMPUS Basic」/ライブオンライン研修「Biz CAMPUS Live」/ビジネススキル学習アプリ「Mobile Knowledge」/ビジネススキル診断テスト「Biz SCORE Basic」/IT技術習得支援サービス「IT CAMPUS」/デジタルスキル習得支援サービス「DX CAMPUS」/管理職アセスメント「Discover HR」「Competency Survey for Managers」/人事制度構築支援サービス「Empower HR」/経営計画策定支援サービス「Empower COMPASS」/転職支援・人材紹介サービス「Biz JOURNEY」/採用支援・人材紹介サービス「Biz TALENT Bridge」ほか
■URL       https://www.all-different.co.jp/corporate

\ALL DIFFERENT株式会社では事業拡大に伴い、採用活動にも力を入れています。/
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中途採用 https://career.all-different.co.jp/
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